「女子ゴルフ・リゾートトラストレディース・第２日」（２８日、セントクリークＧＣ＝パー７２）

　サスペンデッドになった第１ラウンドの残りと第２ラウンドを行い、黄金世代の山路晶（２２）＝森六グループ＝がツアー史上初となる同一ラウンド２度のホールインワンを達成。通算４オーバー７５位で予選落ちこそ喫したものの女子ゴルフ史にその名を刻んだ。６６で回った工藤遥加が通算１０アンダーでトップに浮上した。

　ギャラリーが入っていたら、２度の大歓声が上がっていたに違いない。山路が同一ラウンド２回のエースを決め、歴史に残る快挙を達成。「ツアー史上初というのは知らなかったので、とってもうれしい気持ちです」と喜びを爆発させた。

　ミラクル劇場の幕開けは１５０ヤードの３番。実測１３９ヤードを９番アイアンで打つと、ボールはピンの５ヤード手前のマウンドに落下。そこからコロコロと転がったカップに消えた。「ピン筋に行っていたので入るかもしれないと思ったけど、本当に入ってうれしかったです。同じ組のみんなで『イエーイ！』となった」と笑顔で振り返った。

　第２幕は１７５ヤードの７番。実測で１７２ヤードを７番アイアンで狙うと、ここもピン手前５ヤードから転がってカップイン。「２回目は１回入っているので、入るなんて思わなかった。入った時は『怖ーい』という感じで、みんなも『えー！？』みたいな雰囲気でした」と首をすくめた。

　今大会は最終日に限り４つのパー３に対して各８００万円の賞金が懸けられている。初日は対象外だったが、主催者から３番に１０万円、７番に１００万円の特別賞金が用意された。ホールアウト後に授与式が行われ「最終日のは知っていましたけど、いただけてうれしい。使い道？まだ何も考えていません」と白い歯を見せた。

　惜しむらくは２度のエースを決めながら、残り１６ホールが１バーディー、５ボギー、１ダブルボギーで７３。通算４オーバーでカットラインに２打及ばず予選落ち。「できれば決勝ラウンドに進んで、最終日にまた（ホールインワンを）狙いたかったですね」。ちょっぴり複雑な快挙達成でもあった。