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岡茂洋雄「ドライバーイップスには負けない」参戦3年目シニアツアー初V狙う

 男子ゴルフのシニアツアーが「金秀シニア沖縄オープン」(4月9、10日、沖縄・かねひで喜瀬CC)で開幕を迎える。今季初優勝を目指すのがシニア3年目の岡茂洋雄(52)=鷹の巣GC。「優勝だけを見据えてプレーする。どんなにかっこ悪い優勝でもいい。ダフってもチョロしても、とにかく勝てばいい」と決意を示した。

 昨季は優勝にはあと一歩届かなかったものの、目覚ましい活躍を見せた。トップ10入りが8試合中7試合。2位が3度、3位も2度あった。賞金ランクは3位(1815万8650円)となり、平均ストローク(68・73)とパーキープ率(89・68%)は堂々の1位に輝いた。

 しかし、輝かしい成績とは裏腹に、プレーは身を削るようなショットの連続だった。原因は約5年前に発症したドライバーイップスだ。「練習では1万球打っても出ないような球が試合になると出る」。チーピンやダフりで50ヤードしか飛ばなかったこともあった。何度も心が折れそうになったが、「生命線」というアプローチとパターで必死にしのぎ、スコアを作った。「優勝は手にできなかったけど、イップスを抱えながら、この成績を残せたことはすごく自信になった」と振り返る。

 オフはイップスの改善へ向けて試行錯誤を重ねた。「イップスはよくメンタルの問題だと言われるけど、それは間違い。技術的な問題があるから脳が誤作動を起こしてイップスになる。機械のようなスイングを身に付けられれば、誤作動が起きることはない」。アドレスを工夫し、グリップも体から外れないように両脇を締め、より体幹を意識してスイングすることで改善の兆しが見えてきたという。「完全に治すことはできないかもしれないが、コース内にそこそこ飛んでくれれば戦える。イップスには絶対に負けたくない。ドライバーイップスを克服して、同じように苦しんでいる人のために本を書くことも目標」

 5月下旬にゴルフ人生最大の大舞台が控えていることもモチベーションになっている。全米プロシニア選手権への出場だ。昨季賞金ランク3位の資格で出場権を得た。岡茂にとっては初の米国での試合。しかも世界の超一流が集まるメジャー大会だ。「あこがれの選手たちと一緒にプレーできるのは夢のよう。楽しみたいという気持ちが一番だが、出る以上は予選通過したいし、少しでも上位にいけるように頑張りたい」

 ツアー選手として活動する傍ら、ジュニアの育成にも力を入れてきた。所属先の鷹の巣GCでジュニア研修会を担当。毎年、小学生から高校生まで約30人を指導している。今年で11年目。「子供たちを教えるのは本当に楽しい。すごいスピードで成長していくので、こちらも先を見て教えていかないといけない。緊張感を持ってやっている」。と同時に「子供たちに恥ずかしい姿は見せられない」とツアーで活躍するための励みにもなっている。

 レギュラーツアー時代は左手首の故障を抱えて苦難の日々を送ったが、シニア入りして輝きを放つ52歳。ドライバーイップスを乗り越え、悲願のツアー初優勝をつかみ取る。(デイリースポーツ・工藤直樹)

 ◆岡茂洋雄(おかも・ひろお)1968年12月24日生まれ。東広島市出身。15歳からゴルフを始め、徳山大時代は中四国で数々のタイトルを獲得。卒業後はブリヂストンスポーツ中国に入社し、広島市でサラリーマン生活を送る。30歳の時にプロを目指すことを決意し、プロテストに一発合格。左手首の骨が壊死(えし)する月状骨軟化症(キーンベック病)を抱えながらも41歳だった10年に初の賞金シードを獲得した。レギュラーツアー未勝利も中四国オープンなど地方オープンでは通算11勝。180センチ、78キロ。家族は妻と1女。

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