古江彩佳、アクシデント乗り越えアマ“ラスト”栄冠「前に進むことだけ考えて」
女子ゴルフツアーが25日、アース・モンダミンカップ(~28日、千葉・カメリアヒルズCC)で開幕する。今季開幕を前に、昨季にツアー初優勝選手が誕生した8大会を振り返る。
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「富士通レディース」(19年10月18~20日、東急セブンハンドレッドC西C=パー72)
古江彩佳(20)=フリー=が史上7人目のアマチュア優勝を果たした。1打差2位から出た最終日に6バーディー、1ボギーの67と伸ばして逆転。プロテストを2週後に控えており、アマとしての“ラストゲーム”で栄冠をつかみ取った。
7番パー5、残り242ヤードの2打目に手にしたのは3番ウッド。4カ月前、日本女子アマ最終日のプレー中に関係者のカートに轢(ひ)かれ、シャフトを折られたクラブだ。
「そんなに落ち込んだってことなく、前に進むことだけ考えてやってきた」
この言葉を証明するように、3番ウッドで見事に2オンに成功。バーディーを奪って首位に並び、そのまま勝ち切ってみせた。不運な事故を引きずらない強さを持ったニューヒロインが誕生した。