タイガー・ウッズ「11月に連覇狙う」 マスターズ“幻の開幕日”に誓い新た

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で11月に延期された米男子ゴルフのメジャー大会マスターズ・トーナメントの当初の開幕予定日だった9日、19年に復活優勝を果たしたタイガー・ウッズ(44)=米国=のインタビューを現地メディアが公開した。延期に理解を示しつつ「幸運にも11月にはプレーできそうだ。その時は連覇を狙いたい」と、2年連続で優勝者に贈られるグリーンジャケットをまとう意気込みを語った。

 ウッズが世界中のゴルフファンに力強いメッセージを発信した。新型コロナの感染拡大で大会中止が続いており、PGAツアーなどはメジャー大会の全英オープン選手権を中止、3大会を延期とする新日程を6日に発表。9日に開幕予定だったマスターズは11月12~15日に延期された。

 昨年に14年ぶり5度目の優勝を飾ったマスターズの延期について「これは見えない敵との闘い。普通の状況じゃない」と理解を示したウッズ。現在は家族とともに米フロリダ州の自宅にこもり、調整を続けているという。

 2月上旬のジェネシス招待を最後にプレーから遠ざかっている。3月には「まだ万全ではない」としていた腰の状態は休養期間で上向いていると言い「感触はずっといい。トレーニングで体をあるべき状態にしてきた」と手応えを示した。

 先日ジャスティン・トーマス(米国)と「なぜか力がみなぎって仕方がない」という話をしたという。気づいてみるとマスターズが行われる米ジョージア州オーガスタに向けて出発する時期だったそうで「体が無意識のうちにマスターズでプレーすることを知っていた」と競技者の本能を明かした。その上で11月に延期となった大会を見据え「連覇を狙いたい」と言い切った。

 先の見えない日々が続くが、亡き父アールさんに教わった、一日一日よりさらに短い「一食一食」という心構えを支えにしている。「目の前のことを一つ一つやり遂げていく」との姿勢で非常時を乗り越えるつもりだ。

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