鈴木愛「いったい何だったらうまくいくん!」17位後退で愚痴止まらず…
「女子ゴルフ・LPGAツアー選手権リコー杯・第2日」(29日、宮崎CC=パー72)
鈴木愛(25)=セールスフォース=が1バーディー、2ボギーの73で通算1オーバーの17位に後退。同4アンダー、3位につける渋野日向子と、鈴木と同スコアの申ジエとの賞金女王争いが混沌(こんとん)としてきた。また、イ・ボミ(31)=韓国=は6バーディー、3ボギーの69で回り、通算4アンダーの3位。プロ4戦目の古江彩佳は72で回り通算3アンダー、5位と踏ん張った。首位は同7アンダーのテレサ・ルー。
ショットも、パットも悪くない。なのに1オーバー。鈴木の愚痴が止まらなかった。
「何一つうまくいかなくて、一日中フラストレーションがたまって」、「一つ一つは悪くないのにスコアに結びつかない」、「完璧なパット(12番、5メートルのバーディートライ)がカップを一周して出てくるし」…。
異変?は5番パー3からだった。「すごくいいショット」がショートした。アプローチも思ったところに落としながら、2・5メートルショート。グリーンを読み切ったはずのパーパットは無情にもカップをすり抜ける。
その後13番ではバーディーを奪うも、18番で2打目が乗らずにボギーとスコアを戻すことができなかった。
「いったい何だったらうまくいくん!」と怒り心頭だ。「再生(ビデオ)か、というくらい、去年は1打差で優勝できなかったし、一昨年もだめ(首位と10打差の7位)だった」と、同大会では苦しんでいる。
それでも、前日は風の読みが合わなかったという帯同キャディーとは「いい関係でプレーできた」と言い、このコースの悪いイメージも「残したくない」と前を向く。最大の目標の優勝は「難しいかも」と半ば諦めムードだが、「少しでも稼いで」と賞金女王だけは手にして今季を終える気概だ。