河本結 暫定2位 強風&雨&長い中断…ものともせず「楽しんでゴルフができれば」
「女子ゴルフ・サントリー・レディース・第3日」(15日、六甲国際GC=パー72)
雷雲接近による2度の中断の末にサスペンデッドとなり、出場全選手がホールアウトできなかった。6位から出た河本結(20)=エリエール=は、ハーフを終えて4バーディー、1ボギーとスコアを伸ばし、9アンダーで暫定2位。27ホールを回る最終日に、逆転での今季2勝目を狙う。8ホールを終えて10アンダーの鈴木愛が暫定首位。16日は第3ラウンドの残りホールを消化後、組み替えせずに最終ラウンドを行う。
強風や雨、長い中断。難敵をものともせず、河本がスコアを伸ばした。出だしの1番パー5は3打目のアプローチを1・5メートルにつけバーディー発進。中断明けの3番は5メートル、4番は8メートルのバーディーパットを決めた。
男子の石川遼や、米女子ツアーでもバッグをかついだ加藤大幸キャディーのアドバイスが支えになった。「キャディーさんによると、きょうのピン位置は風と天候(の悪化)を予想して切っていたので、そんなに難しいピン位置ではなかった」
素直なラインが残るチャンスの位置につけることに徹した結果の4バーディー。2番終了時の中断は2時間43分に及んだが、気持ちをリセットして集中し直した。
10番のティーショット後に順延となり、実力者の鈴木と優勝を争う最終日は27ホールの長丁場。海外経験が豊富な加藤キャディーには「こんなの全然だよ」と励まされたという。「キャディーさんと信頼し合いながら、楽しんでゴルフができれば」と河本。逆転Vへの4日目を笑顔で完走する。