プロ9年目の大槻智春がツアー初優勝 プレーオフ制す
「男子ゴルフ・関西オープン・最終日」(26日、奈良市・KOMACC=7043ヤード、パー72)
3打差の4位から出たプロ9年目の大槻智春(29)=真清創設=が7バーディー、ノーボギーの65をマーク。通算19アンダーで並んだ星野陸也(23)=フリー=とのプレーオフを制し、ツアー初優勝を飾った。星野は9バーディー、ノーボギーの63と猛チャージをかけたが、ツアー2勝目はならなかった。
大槻が星野との一騎打ちを制した。同組で回った二人はバーディーを奪い合い、終盤はマッチプレーの様相。1打ビハインドで迎えた325ヤードの18番パー4、果敢にドライバーで攻めてグリーン手前まで運ぶ。バーディーを奪って星野をとらえ、プレーオフに突入した。
18番で行われたプレーオフ1ホール目。1打目をグリーン右の深いラフに入れ、左足下がりのアプローチを手前バンカーに落とす。バンカーからも寄せきれず3メートルを残したが、しっかりとしたストロークでパーをセーブ。絶体絶命のピンチを切り抜けた。
ともにパーを続けて迎えた4ホール目。グリーン左手前のバンカーからピン手前2メートルに寄せ、バーディーパットを沈めて激戦にケリをつけた。大槻は静かに拳を握り、晴れやかな笑みを浮かべて初優勝を喜んだ。