大山志保が復活V 18番グリーンで涙「優勝と思ったらこみ上げてきた」

 「女子ゴルフ・ヨネックス・レディース・最終日」(3日、ヨネックスCC=パー72)

 大山、涙の復活V-。単独首位から出た大山志保(41)=大和ハウス工業=が7バーディー、3ボギーの68で回り、通算10アンダーで逃げ切った。2016年フジサンケイレディース以来のツアー2季ぶり通算18勝目で、今大会の優勝は06、15年に続き3度目。66を出した勝みなみと上田桃子、木村彩子、大出瑞月が通算6アンダーで2位を分けた。

 18番グリーンに上がった時にはもう、大山は泣いていた。大ギャラリーのスタンディングオベーションに「感動しました。これで優勝と思ったら涙がこみ上げてきた」。1メートルのウイニングパットを沈め、トレードマークのガッツポーズを連続で8回。それから両手を広げて天を仰いだ。

 昨年9月に頸(けい)椎間板ヘルニアで公傷(トーナメント特別保障制度)の認定を受けた。今年2月初めに練習を再開したが、再び首を痛め、5月のほけんの窓口が自身の今季開幕戦。復帰4戦目での優勝だ。

 10以上の医療機関を訪ねても「まだ痛みは出る。明日もまた新しい病院に行く」と話す。「周りから『これで引退か』と言われた。でも、このままじゃ辞められない。その気持ちだけで戻ってくることができた。神様がご褒美を下さった」-。

 復活を支えたのは「テーラーメイド・スパイダーレッド・パター」。3月に地元宮崎のゴルフショップに「変装して」行き、「構えやすく球の伸びもいい。ビビビときた」と3万円で購入。前日の6ホールを合わせ、13ホール連続の1パットで独走態勢を築いた。

 「40代でも優勝することができた。50歳でも予選を通過できる選手でいたい。1歩1歩進んでいきます」。頑張るベテランには41歳の18勝目も通過点にすぎない。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ゴルフ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ゴルフ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス