松山はメジャー初制覇ならず…泣き崩れて「悔しいです」

最終ラウンド、3番でティーショットを放つ松山英樹=クウェイルホロー・クラブ(AP=共同)
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 「米男子ゴルフ・全米プロ選手権・最終日」(13日、クウェイルホローC=パー71)

 最終ラウンドが行われ、首位と1打差の通算6アンダーで2位から出た松山英樹(25)=LEXUS=は5バーディー、6ボギーの72で回り、通算5アンダーの5位となり、日本男子選手初の海外メジャー制覇はならなかった。

 松山はスコア提出後、涙をタオルで何度もぬぐいながら、「悔しいです」と声を絞りだすのがやっとで、うずくまるように芝生の上へ泣き崩れた。

 松山と同組で回ったジャスティン・トーマス(24)=米国=が通算8アンダーでメジャー初優勝。米ツアーは今年1月のソニーオープン以来となる今季4勝目で通算5勝目。うち4勝が今大会を含めて松山と上位争いをしたもので、トーマスの“松山キラー”ぶりもあらためて際だった。

 この日の松山は最終の1組前で3日目まで通算5アンダー4位のトーマスと2人でラウンド。2番パー4をボギーとしたが、6番パー3のバーディーで取り返し、7番パー5で第2打をグリーンに乗せ約9メートルのイーグル狙いから1・5メートルのバーディーパットを沈め通算7アンダー。この時点で首位スタートのケビン・キズナー(米国)とトップに並び、その後、最終組のキズナーが7番をボギーとすると、松山は単独首位に立った。

 松山は前半を2バーディー、1ボギーで後半へ。ほかの選手では松山と同組のトーマスが、前半で1打伸ばして通算6アンダーで2位に浮上。最終組のクリス・ストラウド(米国)も通算7アンダーで一時松山に並ぶなど、上位選手のスコアが動く中で、大会はいよいよ「サンデー・バックナイン」へ入った。

 松山は10番パー5で6メートルのバーディーパットを沈め通算8アンダー。トーマスもバーディーパットがカップ左縁に約20秒ほど止まってから入り通算7アンダー。松山は続く11番パー4で1・5メートルのパーパットを外すボギーで通算7アンダー。この時点で4人(松山、キズナー、ストラウド、トーマス)が首位に並び、前の組でプレーするフランチェスコ・モリナリ(イタリア)も15番のバーディーで通算7アンダーとし、一時は5人が首位に並んだ。

 松山は12番パー4でもグリーン左奥のラフからアプローチに2打を要して連続ボギーとし、通算6アンダーで首位とは1打差の3位に後退。13番パー3もグリーン右から寄せきれずに3連続ボギーで通算5アンダー。同組のトーマスが先にこのホールでチップイン・バーディーを奪い通算8アンダーで単独首位。松山は3打差をつけられた。

 追いかける展開となった松山は、距離の短い14番パー4で第1打をグリーン前の花道に運び、残り35ヤードの第2打を50センチにつけるバーディーで通算6アンダー。同組の首位・トーマスはパーで松山とは2打差に縮まった。

 松山は15番パー5の第2打でグリーン右方向のギャラリーのいる場所に打ち込んだが、第3打を4メートルに寄せ、これを沈めてバーディー。トーマスはパーで松山は通算7アンダーで1打差に迫った。

 難易度の高い終盤の3ホールは映画の題名にちなみ「グリーンマイル」と呼ばれる。16番パー4で松山はグリーン奥からのアプローチを1・8メートルに寄せたが、パーパットがカップ左縁で蹴られてボギーとし通算6アンダー。首位のトーマスとは再び2打差に開いた。

 グリーン左に広がる池の近くにカップが切られた17番パー3では、先にトーマスがピン右前3メートルにつけるショットを見せた後、松山は右16メートルに乗せ、難しいバーディーパットを20センチにつけて「お先に」のパー。直後にトーマスがバーディーを決めて通算9アンダーに伸ばし、松山は3打差をつけられた。

 最終18番パー4で松山の第1打は左のクリークへ入ったが、ドロップ後の第3打をピン方向のグリーン奥まで運んだ。松山はこのホールをボギーとして通算5アンダーでホールアウト。トーマスは第3打でピン右8メートルに乗せ、堅くボギーで収めて通算8アンダーとした。

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