松山は首位と1打差2位で最終日へ メジャー初Vへ耐えた「しっかり休む」

第3ラウンド、通算6アンダーで2位の松山英樹=クウェイルホロー・クラブ(共同)
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 「米男子ゴルフ・全米プロ選手権・第3日」(12日、クウェイルホローC=パー71)

 第2ラウンドの残りと第3ラウンドが行われ、通算8アンダーの首位で決勝ラウンドに進んだ松山英樹(25)=LEXUS=は、1バーディー、3ボギーの2オーバー73で回り通算6アンダー。首位と1打差の2位で最終日を迎えることになった。

 ケビン・キズナー(米国)が通算7アンダーで首位をキープ。松山ともにクリス・ストラウド(米国)が2位につけた。

 男子では日本人初の海外メジャー制覇を目指す松山はこの日、最終組でキズナー、ジェイソン・デー(オーストラリア)と3人でラウンド。スタートの1番パー4で1・5メートルのパーパットが入らずボギー発進。3番パー4では2メートルのパーパットを入れ、5番パー4ではアプローチを20センチに寄せてパーセーブした。

 7番パー5は第2打をピン左8メートルに乗せてイーグル狙いからのバーディーとし、通算8アンダーに戻した。9番パー4は第1打が左の林へ行ったが、第3打のアプローチを4メートルにつけると、これを沈めてナイスパーセーブとした。

 後半に入ると、10番パー5は第3打でグリーン右前ラフからの難しいアプローチを6メートルに乗せてパー。12番パー4はグリーン左ラフからのアプローチに2打を要して1・5メートルのボギーパットを入れた。次の13番パー3は3メートルのパーパットが外れて連続ボギー。この時点で通算6アンダーとした。

 14番パー4と15番パー5はバーディーパットが入らずパー。「グリーンマイル」と呼ばれる難易度の高い終盤3ホールでは、16番パー4は右15メートルから2パットのパー。17番パー3はグリーン前のバンカーからパーセーブ。18番パー4は上6メートルからバーディー狙いのパーでホールアウトした。

 松山はスコア提出後、疲れ切った表情に笑顔を交え、「ショットが思うようにいかない中でパッティングもうまくストロークができなく、どちらにもストレスがかかる感じで長い1日だった」と、ため息交じりにこの日のラウンドを振り返った。

 第3ラウンドでは悪天候予報の際に用いる、グリーン上の高い位置にカップを切るホールが多く、各選手が手を焼いた。松山も、「今日の朝起きて(表示された)ピン位置を見たときに『大変だな、もう嫌だな』と覚悟した。でもいいプレーを見せたら3、4アンダーは出せるピン位置だったが、特にアプローチが左右にブレていたので苦しかった」と語った。

 松山は後半に入り、ティーショットが安定してきた。それでも、「ドライバーはフェアウエーに行っていたが、感触は悪い中でなんとなくフェアウエーに行っていた。アイアンショットがうまくいかない分、ストレスがたまった」と、この日の調子を表現。念願のメジャー初制覇へ首位と1打差で迎える最終日に向けては、「プレッシャーは少なからずかかると思う。ただね、自分のベストのコンディションで来れば(プレッシャーも)なくなる。あしたの朝までにしっかり休んで、スタートまでに『バッチリ』という状態になればいいなという感じです」と、手応えを感じさせた。

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