宮本 しゃっくりニモ負ケズ3回戦進出「スキをみせないように」

 「男子ゴルフ・ISPSハンダ・マッチプレー選手権・第2日」(2日、浜野GC=パー72)

 前日から持ち越された1回戦の残りと2回戦が行われ、前週のダンロップ・スリクソン福島オープンで3季ぶりに優勝した宮本勝昌(44)=ハートンホテル=が深堀圭一郎(フォーラムエンジニアリング)を2アンド1、デービッド・オー(米国)を4アンド3で下し、3回戦に進出した。賞金ランク2位の宮里優作(フリー)は2回戦で姿を消した。池田勇太(フリー)らシード選手を加えた32人による3回戦は9月6日に実施される。

 宮本が“アクシデント”に見舞われた。1回戦の再開前、そして昼食後の2回戦のスタート前からしゃっくりが止まらない、止められない…。

 「(しゃっくりが)いつくるか分からない。相手が打つ時に出たら、まずいなって。自分が打つ時にバックスイングでしゃっくりが来たら、球に当たらないでしょ」。それでも負けない冷静さが宮本にはあった。

 10番から出て、2ホール目で相手のオーがミスを重ねてギブアップ。不思議としゃっくりも治まり、「(オーのプレーを見て)引きずってボギーを打たない。ミスしないように、スキを見せないように心掛けた」。終わってみれば15ホール、わずか2バーディーの圧勝劇だった。

 18番ではオーが池に打ち込んだ直後、宮本も池に入れてしまい反省したが、勝ってこそ道が開ける。ベテランらしい硬軟自在のプレーを、1カ月後の戦いにもつなげてみせる。

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