池田勇太首位浮上 逆転賞金王へ…ツアーで自身初ホールインワン

 「男子ゴルフ・ダンロップフェニックス・第2日」(18日、フェニックスCC=パー71)

 賞金王争いで2位につける池田勇太(30)=日清食品=が3番パー3でツアー自身初となるホールインワンを記録。1イーグル、4バーディー、2ボギーの67で回り、通算7アンダーで首位に立った。スマイリー・カウフマンとブルックス・ケプカ(ともに米国)も首位で並んだ。賞金ランク1位で初日首位の谷原秀人(38)=国際スポーツ振興協会=は73とスコアを落とし、通算5アンダーの5位に後退した。

 180ヤードの3番パー3。6番アイアンで振り切ったボールはピンの左手前に落ちて、跳ねた。そのままグリーン上をピンに吸い寄せられるように転がり、カップイン。池田は「入った!」というギャラリーの声に満面の笑みを浮かべ、左手を上げて歓声に応えた。

 百戦錬磨の男が、ツアーで初めて記録したホールインワン。「たまたま入っただけ。ラッキーでした」と謙そんしたが、左から右に落ちるグリーンの傾斜を生かし、長いランを使ってカップインさせた。4番からは4バーディー、2ボギーと堅実なゴルフを見せて67をマーク。一気に首位に浮上した。

 宮崎入りした15日に左肩を故障し、痛みと戦いながらのラウンドが続く。「起きた時の痛みはきのうよりよくなっているけど、ラウンド中にどんどん痛みが増してきて、今はきのうより痛いくらい。その中で精いっぱいやっていると思う」。痛みの影響は繊細なタッチが要求されるアプローチやパターの「距離感のばらつき」として出ているという。

 この試合を含めて残り3戦となり、賞金王争いもいよいよ大詰めにきた。賞金ランクトップの谷原との差はわずか864万6667円。逆転賞金王に向かって、池田が手負いのまま戦い続ける。

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