【舩越園子の目】痛恨トリの松山がV戦線に踏みとどまった理由

 「米男子ゴルフプレーオフ最終戦、ツアー選手権・第3日」(24日、イーストレークGC=パー70)

 ツアー選手権3日目も松山英樹はショットに苦悩していた。そして、苦悩ぶりを象徴するミスショットが飛び出したのがトリプルボギーを叩いた14番。

 フェアウエーからの第2打は大きく右に曲がり、ギャラリースタンドへ。「今日は練習場では右しか飛ばなかったのがコースでは左。どっちに出るか打ってみないとわからない状態。でもフェードを打ちたいと思ったらミスショットになった」。

 その場に立ち合った米ツアーのルール委員によれば「スタンドにいた複数のギャラリーが『ボールは屋根に当たって止まった』と証言した。25ヤード右からはOB区域だが、そこまで転がったとは考えにくかったので無罰救済とした」。

 結果的に松山はドロップ後の第3打をトップしてしまい「トップは予想外でショックが大きかった」という動揺からトリプルボギー。が、第2打がOBだったらショックはもっと大きかっただろう。松山も「屋根の上って言ってくれて良かった。右に行ってたらOBだったんで」。

 ショットには苦しんでいるけれど、トリプルボギーを叩いたホールの中にも、ほんの少し「いいこと」があった。それを松山自身が「良かった」と思えたことが、ほんの少しうれしかった。

 松山は続く15番、そして17番、18番とバーディー3つを奪い、優勝戦線に踏みとどまった。

(在米ゴルフジャーナリスト)

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