木戸愛、スコア乱高下も1打差で首位守る「最終日につながる」
「女子ゴルフ・センチュリー21レディース・第2日」(23日、伊豆大仁CC=パー72)
第1ラウンド(R)の残りと第2Rが行われ、第1Rを66の首位で終えた木戸愛(26)=ゼンリン=は第2Rは強い横風に急失速しながら通算6アンダー。1打差で単独首位を守った。
5番までに4つスコアを伸ばしながら、9番からの4ホールでは5つも落とした。前日に消化しきれなかった第1Rの18番を含め、19ホールをラウンド。何とか単独首位を守った木戸は、「良いも悪いもあった一日だった」と苦笑いを浮かべた。
2番でバーディーを奪うと、3番パー5では残り199ヤードの第2打をピンの手前1メートルにつけてイーグルを奪った。5番のバーディーで通算10アンダーに乗せた時、後続との差は5打に開いた。
だが、好事魔多し。9番で1メートル弱のパーパットを外すと、一気に崩れた。強い横風に見舞われた11番パー4では、残り140ヤードの第2打に8番アイアンを選択。これがグリーン奥の林へ飛び込むOBとなり、5オン1パットでダブルボギーとなってしまった。
「風を読むのが難しく、番手(クラブ)の選択に悩んだ。オーバーする距離ではなかったが、フライヤーだったのか、想定外の結果になってしまった」
フライヤーとは、ラフから打った球に草がからまり、スピンがかからずに飛距離が伸びてしまうこと。強風に気を取られたあまり、スイングが乱れたのかもしれない。
スコアが乱高下し、後続との差が詰まったものの、17番パー4のバーディーで息を吹き返した。第2打をピンから1メートル弱につけ、「イメージ通りのショットで自信が戻った。あす(最終日)につながる」と前向きな姿勢を取り戻した。
前週のサマンサタバサ・レディースでは、3打差の3位から出た最終日に68をマークして上位勢を抜きながら、4打差の6位から出て66で回った全美貞(ジョン・ミジョン)に競り負けた。「慌てず、焦らず、あきらめずに前へ進みたい」。4年ぶりの優勝へ必要なのは、平常心でプレーすることだ。





