「男子ゴルフ・パナソニックオープン・第２日」（２２日、千葉ＣＣ）

　１３位から出たツアー未勝利の市原弘大（３３）＝フリー＝が７バーディー、１ボギーの６５をマークして通算８アンダーで首位に浮上した。１打差の２位はシー・カプール（インド）。初日首位に立った熊本県出身の永野竜太郎は７３とスコアを落とし、トップと４打差の５位に後退した。

　果敢にピンを狙った市原が６つ伸ばしてトップに浮上した。インスタートの１２番で残り１２０ヤードから１メートルにつけてバーディー。４番ではラフから９番アイアンで“ベタピン”に寄せ、３連続バーディーの呼び水とした。鋭いショットでチャンスを量産し、「攻める気持ちを失わずにできた」と自賛した。

　３月に谷口徹、武藤俊憲らと宮崎で合宿を行い、先輩プロの一打に懸ける姿勢を目の当たりにした。「妥協がない。イメージをしっかりつくるのがいかに大事か」を痛感。「とりあえず乗ってくれればいい」と曖昧な気持ちで打っていたこれまでの自らを恥じ、考えを改めた。

　クラブを体の一部に固定して打つ「アンカーリング」の禁止で悩んでいたパットも、マスターズで長尺パターを手放さず奮闘した大ベテランのランガー（ドイツ）に刺激を受け、再び長いクラブを携え戦いに臨んでいる。「自分を緩めないでいきたい。貪欲に」と気合を入れ、悲願の初勝利を目指す。