「男子ゴルフ・東建ホームメイト・カップ・第１日」（１４日、三重・東建多度ＣＣ名古屋＝パー７１）

　池田勇太（３０）＝日清食品＝が５バーディー、ボギーなしの６６で回り、首位に１打差３位と好スタートを切った。節目の３０歳で迎えた今季は用具契約を一新し、オフには初めて本格的な筋力トレーニングも採用。国内開幕戦から成果を発揮し“ニュー勇太”をアピールした。重永亜斗夢と永野竜太郎が６アンダーの６５で首位に並んだ。

　池田は前半インで３個のバーディーを奪い、風が強くなった後半アウトでも２つスコアを伸ばした。上がりの９番は２メートルのパットを沈めナイスパーセーブ。「今日１日で満足してもしようがないが、スタートとしては上々かな」と満足そうな笑みを浮かべた。

　昨年１２月で３０歳になったのを機に「自分を変えていこう」と自己変革を目標に掲げた。従来の用具契約を一新して自分に合ったクラブを模索。昨年限りで３年間務めた選手会長を退任したことで自分の時間ができ、オフにはゴルフ人生で初めて個人トレーナーについて徹底した筋力トレーニングに取り組んだ。

　ファッションもトレードマークだった昭和の香り漂う３タックのズボンに別れを告げ、今風の体にフィットしたストレッチパンツに替えた。ヘアスタイルも角刈りから長めのサラサラヘアに。「違う自分を作るのは楽しい。弟を作っているような感じ」。湧き出る向上心をパワーに初の開幕戦Ｖを引き寄せる。