谷原、闘病中の父の叱咤に答えて優勝

 「男子ゴルフ・平和PGM選手権・最終日」(8日、総武CC=パー70)

 首位から出た谷原秀人(36)=国際スポーツ振興協会=が4バーディー、3ボギーの69で回り、通算11アンダーで逃げ切った。2013年の三井住友VISA太平洋マスターズ以来、2年ぶりのツアー通算11勝目。胃がんで闘病生活を送っている父・直人さん(67)の叱咤(しった)に応える、雨中の激勝だった。2打差の2位は藤本佳則(26)=国際スポーツ振興協会。

 雨が降り、気まぐれな北風も吹いた。自慢のショットはぶれて、調子もいまひとつ。「どうなるのかな…」。谷原の胸中には不安が渦巻いていた。

 案の定、危機は訪れた。5、6番でパーオンを逃した。アプローチも寄り切らない。それでも2メートル、3メートルのパーパットを沈めると、潮目は変わった。

 8、9番の好機。いずれも6メートルのバーディーパットをしっかりとねじ込んだ。12年から3年連続平均パットランク1位という名手だけに、勝負どころは逃さなかった。

 「2年ぶりに優勝できてめちゃくちゃうれしい」。妻・絢香さん、長男・悠人君(4)が見守る中、カップを掲げて喜んだ。そして、もう一人、喜んでくれた人がいる。

 「『そんなんで終わっていいのか、おまえは!!』と言われて、自分の中で悔しい思いがあった」。今年8月、広島の実家に帰省した時、父・直人さんにこう告げられたという。前半10試合でトップ10入りはわずか1度、予選落ちも4度あった。ステージ4の胃がんと懸命に闘う父からの叱咤(しった)激励に、どうしても結果で応えたかった。

 父の病に加えて、6月には首を痛め、愛車も盗まれた。不運な出来事の連続に神頼みもしたが、「あとは良いことしかない」と前だけを向いた。試練を乗り越えた先に、うれしい優勝が待っていた。

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