一ノ瀬首位浮上「プレーできる幸せ」

 「フジサンケイレディース・第2日」(25日、川奈ホテルGC富士C=パー72)

 7位からスタートした一ノ瀬優希(26)=フリー=が5バーディー、ボギーなしの67をマークし、通算7アンダーで単独首位に立った。昨年は左鎖骨痛で長期離脱。最終日に完全復活のツアー通算4勝目を目指す。

 新緑がまぶしい川奈で、一ノ瀬が気持ちよさそうにクラブを振った。2番パー4は残り140ヤードを7Iで3メートルにつけてバーディー。5番パー5は210ヤードの第2打を3Wで2オンに成功し、楽々バーディー。終わってみればボギーなしの67で単独首位に躍り出た。

 「今は痛みは全然ない。試合に出られる喜びを感じながら、楽しくやれている」

 昨季はシーズン序盤に2勝を挙げたが、左鎖骨の痛み(左胸郭出口症候群)で5月末から1試合に出場しただけ(途中棄権)。休養中は精神的につらい日々を送ったが、リハビリで通った都内の国立スポーツ科学センターで、モーグルで五輪出場経験もある伊藤みき(27)や、自転車の豊岡英子(あやこ)らトップアスリートと出会い、“悟り”を開いた。

 「彼女たちは足にボルトが入っていたり、自分よりすごいけがをしているのに、早く復帰しようと前しか向いていなかった。私もこんな気持ちじゃダメなんだと教わった」

 今季は肩に負担がないスイングを改良中で、いい状態を維持。約1年ぶりとなる通算4勝目のチャンスに「試合に出られないのは本当につらい。こうしてプレーできるのは幸せ」と語る。喜びを力に。もう怖いものはない。

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