松山“V字回復”帰国初戦で後半魅せた

 「セガサミーカップ・第1日」(3日、ザ・ノースカントリーGC=パー71)

 6月1日に米ツアーで初優勝後、初の日本凱旋試合となった松山英樹(22)=LEXUS=は71で回り、首位と6打差の39位スタート。前半17番まで3ボギーをたたいたが、18番以降で3バーディーを奪い巻き返した。石川遼(22)=CASIO=との競演効果で、ギャラリーは昨年初日より約2000人増の4147人。“日本のエース”は2日目以降、大声援に応える逆襲を誓った。65で回ったデービッド・オー(33)=米国=が首位。国内3戦目の石川は69で12位につけた。

 世界仕様の技とパワーを松山が存分に見せた。3オーバーで迎えた前半18番パー5。第1打を303ヤードのビッグドライブでフェアウエーにズドン。「(番手は)3Iだったかな。あそこまで行けば狙う」とピンまで残り250ヤード超の第2打も、左に池があるリスクを恐れず振り抜いた。

 打球はグリーンをしっかりとらえ、ピン左15メートルに2オン。あと数センチでイーグルかという楽々のバーディーで、グリーン周りに大挙したギャラリーから大歓声が上がった。

 これで持ち直すと、後半は3、6番と2バーディーを奪い、イーブンパー。首位と6打差の39位で初日を終了。「オーバーせず戻せて良かった」と、安堵(あんど)の表情で振り返った。

 米ツアー初制覇後の凱旋試合。石川遼との競演もあり、大会が始まって10年目で、第1日としては最多4147人のギャラリーが駆け付けた。松山は「声援がうれしかった。明日から期待に応えられるように頑張る」と誓った。

 昨年も47位発進から4位フィニッシュ。「ドライバーは完ぺきに近い」と手応えはあるだけにアイアン、パットを修正すれば、今年も巻き返しは十分だ。

 丸山茂樹(44)=セガサミー=とともに回った1日の練習ラウンド。「今年中に、もう一度勝ちたいな」と励まされ「ファイヤーストーンで勝ちたい」と意欲満々に答えた。

 ファイヤーストーンCCとは、世界ゴルフ選手権シリーズのブリヂストン招待(31日~)が開催される米ツアー屈指の難コースで、メンバーも世界のトップがそろう。「気持ちは分かる。俺もそうだった」と、22歳の貪欲さは米ツアー日本最多3勝の丸山茂もうならせた。

 17日からの全英オープン、そして米2勝目をにらむ日本のエース。まずは北の大地で逆襲のビッグスコアをたたき出す。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ゴルフ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ゴルフ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス