貴ノ岩、師匠・貴親方の前で白星発進 目標は「2桁勝ちたい」

 「大相撲夏場所・初日」(13日、両国国技館)

 十両貴ノ岩(貴乃花)が新十両白鷹山(高田川)をすくい投げで下し白星発進した。昨年秋、元横綱日馬富士に暴行され頭部を負傷し11月、1月場所と全休。先場所復帰し8勝7敗と勝ち越した。

 立ち合い左を差し込みまわしを取ると、終始攻め続けて最後は豪快に仕留めた。「まわしを取りたいと思っていた。先場所より稽古はできた。ボチボチです」と振り返った。

 土俵下では審判員となった師匠・貴乃花親方(元横綱)が見守っており「肩に力が入らずに気にしないようにした」と言う。「2桁勝ちたい」と今場所の目標を掲げた。

 また弟弟子の貴源治も照ノ富士(伊勢ケ浜)を付きだして白星。土俵下の師匠には「土俵下で見ることはないと思っていた。実際になると緊張するし新鮮だなあと。師匠の方に倒れられないと思った。倒れないことを意識した」と笑った。この日が21歳の誕生日。「誕生日に5年間、負けたことがない」と胸を張った。

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