ラグビーＷ杯でベスト８の成績をおさめた日本代表が２１日、都内で南アフリカ戦から一夜明けての記者会見に出席した。今大会を通じてのベストプレーについて質問されたＳＨ流大はプロップ具智元の「雄たけび」を挙げた。

　プロップはスクラムを組んだ時に最前列に入って、相手と押し合うポジション。消耗することはもちろん、負傷をすることも多く、具も負傷を理由に試合から退くことがあった。

　それほど激しいプレーを続けていた具の名を挙げ、流は「スクラムをした時の具くんの雄たけびだと思います」とベストプレーを挙げた。

　流によれば具は「自己表現をあまりしない選手」だというが、「あのスクラムにかけていて、具くんのスクラムを見た時は胸に来るものがありましたし。具くんが本当に日本代表のために戦っているというのをすごく感じました」と振り返った。

　今大会の日本のベスト８入りは、１次リーグ４試合でアイルランドやスコットランドともＦＷが互角以上に渡り合ったことが大きな要因と言える。ＦＷからのボールを受ける立場である流は「具くんだけではなく、ＦＷ全員にですけど、本当に感謝しています」と語った。