姫野、サモア相手にフィジカルで勝つ「日本人は強いんだと伝えるのが僕の仕事」

 「ラグビーW杯・1次リーグA組、日本-サモア」(5日、豊田スタジアム)

 ラグビー日本代表は4日、サモア戦(5日・豊田)に向けて試合会場で前日練習を行った。3試合連続で先発するナンバー8姫野和樹(25)=トヨタ自動車=は、強固な肉体を誇るサモア相手に真っ向勝負を宣言。故郷・愛知凱旋(がいせん)となる試合で、自慢のフィジカルを武器に勝利に貢献するプレーを約束した。

 どうしても上がりたかった舞台に、姫野が立つ。故郷・愛知で行われる、一生に一度のW杯の試合。「プレーできることはうれしい。たくさんお世話になった人がいる。感謝の気持ちをプレーで表現できたらなと思っている」と自信にあふれた目を輝かせた。

 2試合ともフル出場して、勝利の原動力になっている。2試合合計のタックル24回はチーム内4位。ボールを保持して走る回数を示すラン33回はチームトップで、大会出場全選手中4位。ロシア戦はチーム内MVPに当たる「ソード賞」を受賞する活躍ぶりだ。

 ランクでは下に当たるサモアは、大きく重いFW陣が、肉体面の強さを前面に出すチーム。そんな難敵にも真っ向勝負を挑む。「サモアのフィジカルに負けない自信はある。そこが僕の仕事だと思うので持ち味を出していきたい」。力勝負を挑み、勝つ思いだ。

 挫折を味わったのは13年。初招集された日本代表夏合宿初日に左足を骨折。W杯への道は閉ざされた。前回大会の日本の躍進を「複雑だった。でも衝撃的だった」と振り返る。今大会の出場がより現実的な目標になった瞬間だった。

 目指したところは世界に通用する選手。「日本人でもやれる。日本人でもフィジカル的に通用する」。信じて鍛えた肉体がある。「日本人は強いんだというマインドを、みんなに伝えるというところが僕の仕事だと思うし、日本代表の仕事だと思う」。だから、体を張って、強さを誇示する。

 25歳の若さでリーダー陣の一員としてチームを引っ張る立場。「リーダーシップを体で示すだけ。苦しい中でチームを助けて、試合の中でピンチをチャンスに変えられたら」。故郷で迎えるサモア戦。日本の、日本人の強さを、姫野が誇示する。

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