貴乃花親方＝元横綱＝が１２日、同部屋のホームページを更新し、２日連続で会場入りしなかった理由を説明した。「貴ノ岩は、頭部に負った傷の回復状況から、心身への影響や後遺症等について予断は許さない状況であり、担当医師等と連絡を取りながら慎重に見極めていく必要がございます。そのため、私は、場所中、エディオンアリーナ大阪（大阪府立体育会館）に常時滞在することは極めて難しい状況でございます」と自身の欠勤理由を説明した。

　日本相撲協会の春日野広報部長（元関脇栃乃和歌）が４日目の１４日、場所に一度も姿を現していない貴乃花親方（４５）＝元横綱＝から２日目の１２日に続き、欠勤理由を伝える２度目のＦＡＸが協会に届いたことを明かした。春日野部長は「ＦＡＸが届いています。役員室に出勤できる理由にはならないので、役員室に出勤するよう理事長名で答えております。組織全体として３月場所を運営している以上、役員室に出勤するよう理事長名で指示します」と説明した。
　

　初日から場所に姿を見せていなかった貴乃花親方（元横綱）が午後１時５４分に役員室に入った。今場所初出勤で役員室に入るのも初めて。役員室に入った貴乃花親方だったが滞在は２分４０秒ほど。午後１時５７分ごろには役員室を出た。報道陣には「私から言うことはありません。まあ挨拶です」と語り、午後２時過ぎには車で場所を後にした。

　前日に今場所初めて会場に姿を現し、滞在２分４０秒で役員室を後にした貴乃花親方（４５）＝元横綱＝が１６日も役員室に入り、今度は何とたった１秒で“早退”した。対立する協会幹部らも意味不明の振る舞いにあ然、ぼう然だった。

　協会執行部で「今日は来るのかな」と話していた午後３時前、役員室のドアが開いた。役員室は２間続きで、奥に八角理事長（５４）＝元横綱北勝海＝と理事らが執務する部屋があるが、貴乃花親方は奥の部屋まで入らずに「あーす」とあいさつ。理事長とは目が合っただけで即座にきびすを返し一瞬で去って行ったという。