貴乃花親方4日目も出勤せず 協会に欠勤理由伝える2度目のFAX

 「大相撲春場所・4日目」(14日、エディオンアリーナ大阪)

 日本相撲協会の春日野広報部長(元関脇栃乃和歌)が4日目の14日、場所に一度も姿を現していない貴乃花親方(45)=元横綱=から2日目の12日に続き、欠勤理由を伝える2度目のFAXが協会に届いたことを明かした。

 春日野部長は「貴乃花親方から2日目に役員室に出勤できないことについてFAXが届いています。役員室に出勤できる理由にはならないので、役員室に出勤するよう理事長名で答えております。本日また貴乃花親方からFAXが届きました。(2日目と)同様の内容で『体育館(エディオンアリーナ大阪)で柔軟に対応させていただきます』とのことです。本日も出勤しておりません。組織全体として3月場所を運営している以上、役員室に出勤するよう理事長名で指示します」と説明した。

 同親方は12日、元横綱日馬富士に暴行を受けた弟子の十両貴ノ岩が3場所ぶりに復帰したが、主治医と連絡を取るため会場に滞在できないとの旨をFAXで協会に連絡。同日夜には部屋のホームページを更新して正当性を訴えていた。

 協会は同日、正当な理由には当たらないことを伝え、15日間出勤するよう指示、出勤しなければ無断欠勤になることなどを通告した。役員待遇委員である同親方は本場所中、役員室に出勤する義務がある。

 同親方は前日13日、ホームページを更新。「私は、日本相撲協会に提出した文書に『場所中、役員室に常時滞在することは極めて難しく』と記載したのであって、全休するなど申しておりません。それぞれの職務は、その職に応じた役割があり、役員室に閉じこもっていては、その職務を全うできないというのが私の信条です。明日以降、貴ノ岩の状況を見極めながら、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)において、対応させていただく予定でございます」と記し出勤する意向を示したが、4日目も欠勤した。

 同親方は元日馬富士の事件に関し協会の対応を問題視し内閣府に告発状を提出するなど、全面対決姿勢を深めている。14日は京都府宇治市の部屋で朝稽古後、取材に応じ出勤の有無に関し「何とも言えない。差し控える」と言葉を濁した。内閣府が告発状を受理したことには「私自身は粛々とやっていくということ」と話していた。

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