栃ノ心が平幕優勝! 大ケガ乗り越え苦節12年 歓喜の涙 

 大相撲初場所は平幕の栃ノ心が初優勝で幕を閉じた。2013年には大ケガで幕下に降下する苦難を味わったが、見事にはい上がり、チャンスをつかんだ。ジョージア出身では初めてで、欧州出身では3人目となった。

公開日:2018.1.29

ジョージア出身、元サンボ欧州王者

 17歳で来日し、2006年春場所に初土俵。08年初場所で新十両に昇進。ジョージア出身では黒海以来2人目の関取となった。同夏場所で新入幕。所要13場所での新入幕は貴花田(現貴乃花親方)らと並び歴代10位のスピード出世だった。母国では歯科技工士の資格を取得し、柔道とサンボを経験し、サンボでは欧州王者だった。

2018年1月28日デイリースポーツ紙面

2010年夏場所、23年ぶりとなる大関戦4連勝

 【2010年5月14日デイリースポーツ紙面より】 グルジア出身の22歳が、大仕事をやってのけた。栃ノ心が好調の魁皇を右四つ、左上手の十分な体勢から寄り切り。日馬富士、琴欧洲、琴光喜に続いて4日連続で大関を撃破し、23年ぶりとなる大関戦4連勝を達成した。「気持ちいいですね」と満面の笑みで喜び「右下手を取ったら負けない」と、確かな自信を口にした。

 日馬富士、琴欧洲、琴光喜、魁皇を撃破。入門して4年の時点で、右四つに組んだ時のパワーは十分に大関相手にも通用していた。

7年前にも平幕Vのチャンスあった 2011年技量審査場所で12勝!

2011年5月22日デイリースポーツ紙面

 優勝はならなかったが、千秋楽まで賜杯レースに絡み3度目の敢闘賞を手にした。

2011年10月、師匠・春日野親方からゴルフクラブのグリップで殴られる

2010年10月22日デイリースポーツ紙面
2011年10月20日デイリースポーツ紙面

 【2011年10月20日デイリースポーツ紙面より】 弟子3人をしつけのためゴルフクラブのアイアンのグリップなどで殴打した大相撲の春日野親方(49)=元関脇栃乃和歌=が19日、両国国技館で行われた臨時理事会で厳重注意を受けた。(中略)埼玉・入間市で合宿中の12日に、栃ノ心ら3力士が協会が定める着物・浴衣でないジャージー姿で外出し、栃ノ心は門限の午前0時に戻らなかったことが発端だった。親方は事実を知った14日に部屋の力士らの前で、げんこつや平手、ゴルフクラブのグリップで10発前後、3人を殴った。16日に電話での匿名の“タレコミ”を受けた警察が部屋を調査したところ、グリップ部が曲がったクラブは見つかったが、力士に大きな外傷は認められなかった。

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