柔道 斉藤立が3位死守 五輪へ首の皮一枚つなげた「負けたらしゃれにならなかった」GS東京代表選出は有力
「柔道・講道館杯全日本体重別選手権」(8日、ちばぎんアリーナ)
グランドスラム東京(12月)の代表選考を兼ね、男子100キロ超級が行われた。24年パリ五輪代表の斉藤立(JESエレベーター)は、準決勝で太田彪雅(旭化成)に一本負けしたが、その後の3位決定戦で、手塚春太朗(東海大)に払い腰で一本勝ち。表彰台を死守し、28年ロサンゼルス五輪の出場へ、首の皮一枚をつなげた。
100キロ超級の代表選考は、世界選手権代表の中野寛太(旭化成)、愛知・名古屋アジア大会銀メダルの太田、世界選手権団体要員で講道館杯を制した中村雄太(旭化成)の3人が順にリードしている状況。首と腰の相次ぐ手術で2年間のブランクを過ごした斎藤が、代表争いの土俵に再び上がるには、今大会で結果を残すことが不可欠だった。
グランドスラム東京は1階級4人が選出されるため当落線上ではあるが、鈴木監督は「上に3人がいて、もう1人が誰か、というところ」と選出に前向きな姿勢。取材エリアには大量の汗を流して現れた斎藤は、「負けたらダメ(の気持ち)が選考し過ぎていて自分の柔道が小さくなっていた」と反省しつつ、「入賞すれば(五輪に)つなげられると思う。3位決定戦で負けていたら、しゃれにならなかった」とうなずいた。
パリ五輪後の24年10月に首を手術。25年8月に復帰して同秋の講道館杯を制したが、次は腰を手術し、長期間実戦から離脱した。9月の全日本実業個人選手権で畳に戻り、復帰2戦目として今回の講道館杯を迎えた。
グランドスラム東京の代表は9日に発表されるが、今後は中野や今回敗れた太田に勝ち続ける必要があり、夢舞台へ斎藤の正念場は続いていく。
1984年に父・仁さんが五輪王者に輝いた地で開催されるロサンゼルス大会での頂点を夢見る大器は、「自分は背負っているものがでかい。ロスで勝つことが自分の人生の集大成だと思っている。五輪で勝つことが小さい頃からの夢で、2年前の悔しさを晴らす舞台。特別な重いがある」と覚悟を込めた。
