スノーボード男子・平野歩夢の夢 競技者として「行けるところまで行き切って終わりたい」 大ケガも新技挑戦したミラノ五輪「逃げずに向き合えたことに価値」
スノーボード男子ハーフパイプで2022年北京冬季五輪覇者の平野歩夢(27)=TOKIOインカラミ=が単独インタビューに応じ、今季開幕を前に今後の道筋を明かした。競技者として「行けるところまで行き切って終わりたい」と気概十分。30年五輪も見据えて1年ずつを積み重ねる中で「新しいビジョンも考えたい」と新境地開拓への意欲をのぞかせた。
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-26年ミラノ・コルティナ五輪は、直前に骨折などの大けがを負いながら、新技も繰り出して7位で終えた。
「けがも(深刻な)けがだったので思い出したくないぐらいの気持ち。当時も『けがはしていない』と、自分に言い聞かせていた。諦めずに逃げないで向き合ったことに価値があると思う。葛藤を乗り越えられたのは、結果よりも大事なことだったのかもしれない」
-春の時点では五輪を目指す以外の道を考えることも思案していた。
「積み重ねてきた時間がずっと続くものではないと、実感しやすい時期に突入してきた。ただ、自分との闘いを乗り越えて成長していく感覚は現役を続けていないと味わえない、本当に貴重な経験。勝てる可能性があるうちは、らしさを表現して悔いなく挑戦したい」
-24年に結婚を発表し、第1子誕生。父親として考えることも増えた。
「人生観はだいぶ変わってきた。自分のことだけではないという感覚が出てきて、それが成長させてくれる。いろんなことが勉強。(4年に1度の)五輪の間に常に変化がある。次の4年でまた自分がどう変わるか。すごく楽しみにしている」
「まずは競技に集中しないといけないが、誰しも終わりは来る。(全てを懸けてきた)スノーボーダーが、どうしていくか。まだ試行錯誤している段階だが、スノーボード以外のフィールドに挑戦してみたい思いはある。その先の景色を見せられる存在になりたいし、プレーヤー気質は忘れず、人に夢を与えられるような自分であり続けたい」
◆平野 歩夢(ひらの・あゆむ)1998年11月29日生まれ。新潟県出身。開志国際高、日大出。165センチ。15歳だった14年ソチ五輪で冬季五輪日本選手の最年少表彰台となる銀メダルを獲得。18年平昌大会も銀で、22年北京大会を制した。26年ミラノ・コルティナ大会は直前に大けがを負いながら7位。21年東京五輪にはスケートボードで出場した。
