女子53キロ級・清岡もえ 世界選手権優勝 ロス五輪へ大きな自信 アジア杯敗退後、精神面強化「帰ったらすぐ練習」

 「レスリング・世界選手権」(30日、アスタナ)

 女子53キロ級で23歳の清岡もえ(23)=ALSOK=が優勝した。決勝で2024年パリ五輪2位のルシアジャミレス・ジェペスグスマン(エクアドル)を6-0で破った。非五輪階級の55キロ級を含め2度目の世界一。女子62キロ級の尾崎野乃香(23)は決勝で米国選手に敗れて2位。72キロ級の吉武まひろ(24)=長崎県協会=は敗者復活戦から進んだ3位決定戦を制した。男子フリースタイル97キロ級で昨年3位の吉田アラシ(22)=三恵海運=が決勝に進み、銀メダル以上が確定した。

 恋い焦がれるように欲しかった称号をつかみ、両手で顔を覆った。清岡は、2年後のロサンゼルス五輪につながる自信を手にし「五輪階級で世界チャンピオンになることが必要だった」と感極まった。

 パリ五輪銀メダリストとの決戦。五輪を現地で観戦し「すごい勢いとパワーがある」と警戒した。絶妙に強敵の首や顔を動かして、出足を封じる。上下のフェイントを交え、鋭いタックルを浴びせた。「行けるところは行って、我慢もして。自分のレスリングを出せた」。右目周辺を大きく腫らしたのは、怖がらずに攻めて挑んだ証拠だ。

 硬くなった今年4月のアジア選手権の敗戦が飛躍の糧になった。7月からパリ五輪男子フリー65キロ級覇者で兄の清岡幸大郎(カクシンライフ)と同じメンタルコーチの元で精神面を鍛えた。相手を想像し、一人で体を動かして理想の闘いを予行演習。緊張や不安は軽減し「課題をしっかり理解し、成長につながった」とたくましさは増した。ロスの国内代表選考も激しい争いになる。23歳の新女王は「帰ったらすぐに切り替えて練習」ときっぱり。愚直な姿勢で成長曲線を伸ばしていく。

 ◆清岡(きよおか)もえ 2003年10月9日、高知県出身。高知南高1年のときに世界カデット選手権で優勝した。育英大に進学し、1年のときに世界ジュニア選手権、U-23世界選手権をともに制した。3年のときに世界選手権優勝。兄はパリ五輪フリースタイル65キロ級金メダリストの清岡幸大郎。

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