大相撲・熱海富士の妹、陽奈は女子相撲で準優勝「お兄ちゃんは本当に強い」理想の相撲は安青錦
「全国学生女子相撲選手権大会」(11日、アリーナ立川立飛)
大相撲名古屋場所で優勝決定戦の末に初優勝を逃すも、秋場所(9月13日初日、両国国技館)では大関とりに挑む関脇熱海富士(伊勢ケ浜)を兄に持つ、武井陽奈(金沢学院大3年)は65キロ未満級で準優勝、3人制による団体戦も準優勝に輝いた。
同階級は出場4人の総当たり戦で争われ、初戦で優勝候補の河本優心(専大)を押し出し、次戦で斎藤未来(金沢学院大)を押し出して優勝に王手。3戦目の田村仁愛(神戸親和大)には左前まわしを引いて前に出るも、土俵際で逆転の下手投げを許した。2勝1敗で田村と並び、直接対戦の結果で準優勝に終わった。
武井は「最後いい形になれたんですけど、相手の投げを怖がって、押し切れなかったのが悔しい」と無念そうに語った。それでも「稽古でやったことを大会で出せなかったんですけど、出せるようになってきた」と手応えも得た。6チームによる団体戦では大将を務め、準決勝の立命大戦では1-1で迎えた大一番で寄り切った。決勝は朝日大に0-3で敗れた。
6月の全国女子相撲選抜ひめじ大会で一般の部60キロ未満級を制し、自身初の全国タイトルを奪取。2つ目のタイトルは逃したが成長を示してみせた。
名古屋場所は千秋楽を会場で観戦。安青錦が制した優勝決定戦後は、相撲ではなくドラマの話で盛り上がったという。ひめじ大会を制した際は、パリ公演中の兄におみやげを頼んだ。「優しいお兄ちゃんです」と笑顔を見せた。
自身は左前みつを引いて低い体勢の相撲を目指し「安青錦関のような相撲が憧れ」と、今年初場所の優勝決定戦でも兄が屈した相手を理想とするが「兄は本当に優しいです。稽古が嫌だなと思う時は、お兄ちゃんはもっとやっているから自分もやらないと、となる。お兄ちゃんは誰が相手でも自分の相撲を取るので、それは真似したいです」と尊敬を口にした。
静岡県熱海市出身の21歳。熱海市立第二小学校4年で相撲を始め、飛龍高1年で全日本、全国選抜でともに3位に入った。3年時には名門の主将を務めた。秋場所に向かう兄に向けて「お兄ちゃんは本当に強い。熱海富士らしい相撲で勝ってほしい」とエールを送っていた。
