河村勇輝 クリッパーズと「エキシビット10」契約 八村塁と日本人夢タッグへ! ツーウエー契約“昇格”で実現へ闘志

 米プロバスケットボールNBAのクリッパーズは9日(日本時間10日)、ブルズからフリーエージェント(FA)となった河村勇輝(25)と「エキシビット10」契約を結んだと発表した。同チームは八村塁が新たに加入した。河村が開幕前までに、下部Gリーグのチームに所属しながらNBAの試合に一定数出場できるツーウエー契約を勝ち取れば、夢の共闘が実現する。

 最高峰の舞台で、日本人が共闘する可能性が出てきた。河村が、八村のクリッパーズとエキシビット10契約を結んだ。開幕前キャンプでアピールに成功し、ツーウエー契約に切り替えることができれば、日本を代表する2人が、同じコートで同じユニホームを着て戦うことになる。

 クリッパーズは10日現在、八村を含めて本契約を14人(最大15人)、ツーウエー契約は満枠の3人を抱えている。ツーウエー契約には、河村と同じポジションで2023年ドラフト2巡目(全体32位)指名されたジェイレン・ピケットがおり、河村が割り込むためには、身長188センチのピケット以上の価値を球団に認められる必要がある。

 厳しい道であることは間違いないが、河村はこれまで不可能を可能にしてきた。平均身長2メートルのNBAに173センチで挑戦し、1年目はグリズリーズとのエキシビット10契約からツーウエー契約を獲得。日本で磨いたゲームメークと、視野の広さを生かしてアシストを量産し、日本人4人目のNBAプレーヤーとなった。

 昨季は開幕直前に右下腿(かたい)の血栓が発覚して解雇されたものの、リハビリを経てブルズとのツーウエー契約で復帰。18試合で平均11・6分出場、3・4得点、2・6アシストと存在感を示してきた。

 27年W杯アジア2次予選のメンバー入りもしている河村。自身のSNSではクリッパーズの投稿を引用し「Can’t wait(待ちきれない)」とつづって闘志を燃やした。NBA挑戦3季目で本契約を目標に掲げる日本の司令塔。エキシビット10からはい上がった1年目を再現し、八村が待つコートに立つ権利をつかんでみせる。

 ◇河村勇輝(かわむら・ゆうき)2001年5月2日、山口県柳井市出身。父の影響で競技を始め、福岡第一高では2度のウインターカップ制覇。3年時にはBリーグ三遠の特別指定選手として史上最年少出場、史上最年少得点を記録した。東海大は2年で中退し、横浜BCでプロ転向。1年目に史上初のMVPと新人賞を同時受賞した。24年からNBAに挑戦。グリズリーズとツーウエー契約を結んだ同年10月に初めて試合に出場し、日本人4人目のNBAプレーヤーとなった。25~26年はブルズでプレー。ポジションはポイントガード。173センチ。23年W杯、24年パリ五輪代表。

 ◆エキシビット10契約 開幕前のトレーニングキャンプに参加する選手向けに設置された契約形態で、2017~18年シーズンから導入された。各チーム最大6人まで同契約を結べる。契約期間はシーズン開幕まで。その後は解雇か、下部Gリーグのチームに所属しながらNBAの試合に一定数出場できるツーウエー契約に切り替えられる。無保証の最低年俸契約だが、契約解除されても契約チームの下部組織のGリーグと契約できる。河村以外の日本選手では、過去に渡辺雄太がラプターズと、馬場雄大がマーベリックスと、富永啓生がペイサーズと同契約を結んでいる。

 ◆ロサンゼルス・クリッパーズ 1970年にニューヨーク州バッファローで、バッファロー・ブレーブスとして創設された。サンディエゴ・クリッパーズをはさみ、84年からカリフォルニア州ロサンゼルスを本拠地とする現チーム名となった。優勝はない。プレーオフは計19回進出している常連チームだが、主力のケガが相次ぎ1回戦敗退が続いている。25~26年シーズンは42勝40敗で西地区9位。ほかのチームで2度の優勝経験があるカワイ・レナードが所属する。

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