豊昇龍が通算400勝 大栄翔を押し出し2敗堅守 痛めた右膝も大丈夫 綱初Vへ後半戦も「一日一番」

 「大相撲名古屋場所・8日目」(19日、IGアリーナ)

 横綱豊昇龍が大栄翔を押し出し、通算400勝に到達する6勝目を挙げた。2場所連続休場明けの大の里は小結王鵬を寄り切り、5勝目。2大関は綱とりの霧島が関脇熱海富士を押し出し、1敗を守った。かど番の琴桜は平戸海を引き落とし、4勝目で星を五分に戻した。今場所初の横綱、大関陣安泰。大関復帰を狙う関脇安青錦は隆の勝を押し出して7勝目を挙げた。1敗の首位に霧島、安青錦と平幕の琴栄峰、獅司が並ぶ。

 休場明けの前半戦を2敗で耐えた。豊昇龍は直近2度の対戦で敗れていた大栄翔を押し出し、通算400勝の節目にも到達した。昇進9場所目での横綱初優勝を目指す後半戦へ「しっかり集中して、一日一番取っていく」と口元を引き締めた。

 2敗目を喫した6日目の伯乃富士戦で右膝を痛め、翌日からテーピングをして臨んでいる。ただ大きな問題はなさそうで、この日も相手の引きにしっかり足がついていき冷静な取り口だった。

 先場所は右太もも裏を痛めて2日目から休場。今場所中はあまり外出せず、治療に多くの時間を割いているという。師匠の立浪親方(元小結旭豊)は「結果を出さなければいけない立場。一番責任は感じている」と弟子の胸中を代弁する。

 27歳の豊昇龍は通算400勝の感想を求められると、報道陣に「何敗しているの?」と逆質問。230敗だと知らされると「そんなに負けているんだ。でも終わったことについて、あの時にこうすればと考えるのは良くない。明日のことだけを考えていく」と勝負に対する心構えを語った。

 八角理事長(元横綱北勝海)は「一生懸命やっている。全勝もいないし、先頭みたいなものだ」とエールを送る。過去の優勝は終盤戦に勝負強さを見せ、2度とも優勝決定戦(昨年初場所はともえ戦)を制した。3年前に初優勝した思い出深い名古屋で、東の正横綱の真価が問われる。

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