豊昇龍 火災報知アナウンスも動じず3勝 待機中の心境「ちょっと嫌」も「本当の火事じゃなくて良かった」

 美ノ海(右)を攻める豊昇龍。突き落としで下す
 火災報知機が作動し、一時止まった幕内土俵入
2枚

 「大相撲名古屋場所・4日目」(15日、IGアリーナ)

 横綱豊昇龍が前代未聞のアクシデントに動じず、平幕美ノ海を突き落として3勝目を挙げた。幕内土俵入りの際、館内に火災報知アナウンスが鳴り響く状況に驚くも、取組では連敗を免れた。横綱大の里は物言いの末に、行司軍配差し違えで豪ノ山に押し出されて3敗となった。初日を出した豪ノ山は初金星。綱とりの大関霧島は隆の勝を押し出して4連勝とした。かど番の大関琴桜は藤ノ川をはたき込んで3勝目。10勝で大関特例復帰を狙う関脇安青錦は、新小結義ノ富士の逆転の上手投げに屈して初黒星を喫した。

 連敗はできない。豊昇龍は美ノ海をいなして右四つに組み止め、右に振りながら突き落とした。前日は藤ノ川に金星を配給したが「集中してやった。終わったことは気にしない。あしたのことだけを考える」と厳しい表情で決意を語った。

 幕内土俵入りでは異例の事態に見舞われた。西の幕内土俵入りに続き、東の土俵入りの最中に「火事です。火事です。2階で火災が発生」とものものしい自動アナウンスが流れ、直後に防災センターから「確認します」という館内放送が流れた。

 会場によると2階の多目的トイレから1メートルほど離れた火災報知機の非常ボタンを、観客がトイレ開閉ボタンと勘違いして押したことが原因。即座に警報アナウンスが流れ、行司のマイクが切られ、館内空調が止まるなど非常モードに切り替わった。館内カメラで火災報知機の周囲に異常はなく、職員が現地確認の上で解除された。

 観客の拍手、木の音、非常アナウンスが響く中、大の里の横綱土俵入りが終わったところで「確認の結果、火災ではありませんでした。ご安心ください」と館内アナウンスが流れ、続けて豊昇龍が横綱土俵入りを務めた。

 豊昇龍は「土俵に入る時にあんなアナウンス、僕が初めてじゃないか」と表情を緩めて苦笑い。待機中の心境を「ちょっと嫌でしたね。(警告アナウンスが)大きな声で気にしないわけないでしょ」と振り返った。

 来場者に混乱はなく、関係者が「訓練はしていますが、お客さんが冷静で良かった」と話した珍事。豊昇龍は「本当の火事じゃなくて良かった」と語り、足取りも軽く引き揚げた。

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス