男前ぶりで注目集める大森が相撲甚句初体験「エモい」教習所授業が9年ぶり復活【大相撲】
大相撲の新弟子が半年間通う相撲教習所で、相撲甚句の授業が9年ぶりに復活した。夏場所で幕下最下位格付け出しで初土俵を踏んだ大森(22)=追手風=は、初体験の甚句に「エモいです」と感想を語った。
金沢学院大4年だった昨年の全日本選手権で準優勝し、幕下付け出し資格を得た大森。夏場所は6勝1敗。優勝決定戦で敗れたが、持ち前の筋肉美と男前っぷりで注目を集めた。講師に就任した春日山親方(元関脇勢)と一緒に、相撲甚句の定番である「枕唄」「当地興行」を歌った。
大森は「楽しかったです」と感想を語った。次の授業ではおのおの一人で歌う課題があり「大丈夫じゃないので、練習します。気合で歌います」と気を引き締めた。相撲甚句を目にする機会はあったが、歌うのは初めて。江戸時代から続く文化に「エモいです。昔の人が歌っていたんだな」と語った。
最初の実技指導(相撲の基礎運動、稽古)に続いての授業。上半身裸で授業を受ける教習生が多く、大森は甚句の授業後の休憩時間では、夏場所で前相撲デビューだった雷親方(元小結垣添)の長男である18歳の垣添(雷)と組むなどしていた。
同授業は元力士で相撲甚句師範として知られた国錦耕次郎さんが2017年8月に退任して以来の再開。昨年に八角理事長(元横綱北勝海)ら協会幹部から「甚句を残さないといけない」という声が上がった。昨年の日本相撲協会財団法人100周年記念で相撲甚句を担当し、現役時代から美声で知られら春日山親方が託された。
春日山親方は「歴史ある相撲甚句を伝えていかないといけない」と語った。約50分の授業後、教習生同士で復習する姿に「やって良かった。自己採点は99点。相撲甚句で身に付くリズム感は、相撲にも生きてくる」と期待した。授業は月2回。今後は「当地興行」とともに有名は「花づくし」を取り上げる予定という。
相撲甚句は七七七五の四句で構成される民謡の一種。幕末から明治に流行した甚句を力士が余興としてうたったのがはじまりとされる。「どすこい どすこい」というはやし詞が特徴。現在も巡業や引退相撲で行われる。
