宇良 3場所ぶり勝ち越し 若ノ勝を逆転肩透かし 1差追走でダークホースに「まだまだ頑張ります」

 「大相撲夏場所・11日目」(20日、両国国技館)

 平幕の宇良は新入幕の若ノ勝を肩透かしで下し、3場所ぶりの勝ち越しを決めた。土俵際に押し込まれながら、えび反りになる“宇良バウアー”で耐えて逆転。賜杯争いを1差で追い、ダークホースになりそうだ。大関霧島は小結若隆景との2敗対決を堂々寄り切った。琴桜は正代に送り出されて負け越し、来場所かど番が決まった。翔猿は朝乃山を引き落とし、琴栄峰は欧勝馬を送り投げ、ともに逆転で2敗を守った。2敗3人、3敗6人と混戦は続く。

 悲鳴が歓声に変わった。宇良は若ノ勝の突き押しであっという間に徳俵に詰まった。両足を俵にかけ大きくのけ反って耐えた際にもろ手が入り、即座に右に開いて逆転の肩透かし。うんうん、と自分を褒めるように何度もうなずいた。

 宇良は「いっぱいいっぱいでした」と振り返った。自身初めてだった2場所連続2桁黒星から、3場所ぶり勝ち越しを11日目に決めた。「自分にも力が残っていたんだな、とうれしく思う」と喜び、大歓声に「ありがたいです」と感謝した。

 4月の春巡業では熱心に相撲を取る稽古を続けた。高田川巡業部長(元関脇安芸乃島)が「宇良は一日も休まなくて立派。稽古をやった分は自分に返ってくる」と評価していた通り、稽古はウソをつかなかった。両膝に分厚いサポーターを巻く状態でも、唯一無二の対応力と柔軟性は健在だ。

 6月22日に誕生日を控える宇良。「33歳最後の場所なので。まだまだこれからも頑張ります」と爽やかに言った。首位とは1差。希代の業師が、混戦の賜杯争いで不気味な存在感を示している。

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