田渕海斗 男子1500メートル自由形で日本新V!4秒61も更新14分45秒57 「ロス五輪が見えちゃったっすね」
「競泳・日本選手権」(22日、東京アクアティクスセンター)
愛知・名古屋アジア大会(9~10月)と、パンパシフィック選手権(8月・米国)の代表選考会を兼ねて行われ、男子1500メートル自由形は田渕海斗(23)=尼崎SS=が日本記録を4秒61も更新する14分45秒57をマークして優勝。派遣標準記録も突破し、代表入りを確実にした。女子800メートル自由形は梶本一花(枚方SS)が日本記録を22年ぶりに塗り替えて、8分23秒11でV。同50メートルは池江璃花子(横浜ゴム)が制し、3冠を達成した。男子400メートル個人メドレーは、2024年パリ五輪銀メダルの松下知之(東洋大)が4分6秒93の好タイムで制した。
耳の裏に手を当てて大歓声をかみしめ、右拳を突き上げた。1500メートル自由形で、田渕が国際大会8位相当に設定された派遣標準記録を突破。日本記録更新が必須だったレースで底力を見せて代表入りを確実にし「いや~。ロス五輪が見えちゃったっすね」と充実感たっぷりに笑った。
完璧なレース運びだった。前日本記録保持者の今福和志(枚方SS)と競り合いながら、順調にラップを刻む。「ここで上げないと練習をやってきた意味がない」と1200メートル通過からラストスパートをかけ、日本記録を約4秒も更新し首位でタッチした。
400メートル個人メドレーや長距離を得意にしながらも2021年東京五輪、24年パリ五輪と代表を逃し続けてきた田渕。ただ「やっぱり五輪に行きたい」と腐ることはなかった。個人メドレーの層が厚くなることもあり、25年からは長距離を選択。今オフは松下ら東洋大メンバーと高地合宿を乗り越え、ついに1500メートルで花開いた。
世界のメダルラインは14分36秒台と差はあるが「あと10秒上げれば見えてくる」と心強い。夢舞台までは残り2年。まずは目の前のアジア大会から力を試していく。
◆田渕海斗(たぶち・かいと)2002年7月1日、神奈川県出身。兄の影響で5歳から競泳を始めた。明大に進学し、23年ワールドユニバーシティーゲームズの400メートル個人メドレーで金、自由形では1500メートルと800メートルで銀メダルを獲得した。24年世界短水路選手権は4位。171センチ。





