渡部暁斗 W杯通算出場「296」歴代単独最多 17歳の初出場から「夢中になっていたら20年たった感じ」

 W杯複合男子個人第7戦の前半距離で力走する渡部暁斗(中央)。W杯通算出場数を295とし、歴代最多記録に並んだ(共同)
ノルディックスキー複合のW杯最多出場記録を達成して表彰され、歓声に応える渡部暁斗(共同)
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 「ノルディックスキー・W杯複合」(10日、オテパー)

 個人戦の男子第8戦に渡部暁斗(37)=北野建設=が出場し、W杯通算出場数を歴代単独最多の296とした。9日の第7戦でウィルヘルム・デニフル(オーストリア)の最多記録に並んでいた。結果は36位だった。第8戦は前半飛躍(ヒルサイズ=HS97メートル)が強風で中止となって予備飛躍が採用され、後半距離(10キロ)が行われた。日本勢は山本涼太(長野日野自動車)の13位が最高。アイナルルロース・オフテブロ(ノルウェー)がW杯初優勝した。

 渡部暁がノルディック複合の歴史に名を刻んだ。W杯歴代単独最多となる296戦出場を果たし、「夢中になっていたら20年たった感じ。試合に出ていれば誰にでも達成できる記録。できれば300(戦)にいきたい。大台に乗せておくのは面白い。できれば表彰台に乗って、話題を作りたい」と実感を込めた。

 17歳だった2006年3月にW杯初出場。17~18年シーズンに個人総合優勝を果たし、荻原健司と並ぶ日本男子最多の通算19勝を誇る。冬季五輪は長野・白馬高時代の06年トリノ大会に初出場。14年ソチ、18年平昌両大会は個人ノーマルヒル2位、22年北京大会は個人ラージヒルと団体で3位となった。

 約20年にも及ぶキャリアを支えた要因の一つは飽くなき探求心だ。「人間の体とは。スキーとは。ずっと探しながら来た」。好パフォーマンスのためには変化も恐れず「モチベーションがなくなっていたら、もっと早い段階で(競技生活を)切り上げていたかも」と振り返る。今季限りの引退を表明している37歳のベテランは今後も「どれだけいい結果を残せるか」と変わらぬ姿勢で挑む。

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