あるぞ表彰台独占!スノボ男子HP三銃士 平野歩夢&流佳&戸塚優斗が54年ぶり日の丸飛行隊以来の大偉業へ 流佳「攻め攻めで」

 2026年2月6日のミラノ・コルティナ五輪の開幕まで、6日で1カ月となった。スノーボード男子ハーフパイプでは、五輪2連覇を狙う平野歩夢(27)=TOKIOインカラミ、W杯3季連続種目別王者の平野流佳(23)=INPEX、昨年の世界選手権銅メダルの戸塚優斗(24)=ヨネックス=が絶好調。1972年札幌五輪ノルディックスキー・ジャンプの日の丸飛行隊以来、日本史上2度目の五輪表彰台独占に期待がかかる。

 54年前に列島を沸かせた大偉業が再び起こるかもしれない。昨年12月に中国で行われたW杯開幕戦。平野歩、平野流、戸塚が表彰台を独占し、五輪シーズン最高のスタートを切った。昨シーズンではW杯第2戦(米国)で同じ3人が、同時にメダルを獲得。日本勢が世界に圧倒的な強さを示しており、1972年札幌五輪の日の丸飛行隊以来、日本史上2度目の五輪表彰台独占が現実味を帯びてきている。

 安定感も抜群だ。“五輪前哨戦”となった25年世界選手権では平野歩が肋骨(ろっこつ)の骨折で欠場したが、平野流が2位、戸塚が3位を堅守した。直近2シーズンのW杯で見ると、7戦(3選手が出場しなかった26年1月の第3戦を除く)中5戦で2人以上が表彰台に立っており、3人のいずれか1人は必ず3位以上。全員が大崩れしたことはなく、“メダル獲得確率”は100%を記録している。

 表彰式の待ち時間。おなじみとなった3人は、目を合わせて笑いながら「なんか見たことあるね。いつもこの3人だね」と声をそろえているという。1カ月後に迫った夢舞台でも戸塚は同じ会話を予感しており「五輪でも言っているんじゃないですかね(笑)。本当にあり得るし、そうなるんじゃないかな」と自信を漂わせた。

 1998年生まれの平野歩と、2001~2年生まれで同世代の平野流と戸塚。岐阜・高鷲スノーパークなど国内のゲレンデで幼少期から顔を合わせ、それぞれが10代から代表入りした。14年ソチ五輪でメダルを獲得した平野歩を追いかけるように、戸塚が18年平昌五輪から、平野流が22年北京五輪から出場。戸塚は10位、平野流は12位と不完全燃焼で終わったが、悔しさをバネに4年間で成長し、平野流はW杯3季連続で種目別制覇中、戸塚は2季連続総合2位と、絶対王者・平野歩に迫る実力を付けてきている。

 3人共通の大技は斜め軸で縦3回転、横4回転するトリプルコーク1440。平野歩が世界で初成功させて北京五輪を制した技だが、4年が経過した今では、身につけなければ戦えない技になった。ミラノ・コルティナ五輪ではこの大技を標準装備に、プラスアルファでトリックを組み込む“超・大技合戦”になる。

 平野流は異なる二つのスタンスからトリプルコークを2連続で繰り出すコンボを、戸塚はスイッチバック(逆スタンスで背中側に回る技)や、ダブルコーク1620など横回転を増やした技を予定。平野歩は「大会で出していないトリックがある。まだ技名は言えない」と語り、五輪連覇に向けて世界を驚かせる隠し球を用意している。

 すでに3人とも全日本スキー連盟(SAJ)が定める派遣推薦基準を満たしており、五輪出場は確実。1月にはW杯2大会が行われるが、順位は重要視せずに技の最終確認として使う予定だ。平野歩は「自分の限界値を超えれば結果は付いてくる」と冷静に見据えれば、戸塚は「一個一個の技の精度を上げていけばかなわないこともない」、平野流は「守って勝てないのが悔しい。攻め攻めでいきたい」と気合十分だ。1カ月後に迫ったミラノ・コルティナ五輪。日本人がイタリアの祭典を席巻する。(デイリースポーツ・谷 凌弥)

 ◆平野歩夢(ひらの・あゆむ)1998年11月29日、新潟県出身。15歳で初出場した14年ソチ五輪では、冬季五輪日本選手で最年少表彰台となる銀メダルを獲得した。18年平昌五輪も2位。22年北京五輪では、同種目日本勢初の金メダルを獲得した。21年東京五輪にはスケートボード・パークで出場。24年3月に結婚を発表し、25年12月に第1子誕生を明かした。新潟・開志国際高、日大出。165センチ。

 ◆平野流佳(ひらの・るか)2002年3月12日、大阪市出身。2019年の世界ジュニア選手権優勝。20年にスイス・ローザンヌで行われたユース五輪で優勝した。五輪は22年北京大会で初出場し、予選は3位突破。決勝は12位だった。W杯では、22~23年シーズンから3季連続で種目別王者を獲得中。25年世界選手権は銀メダル。166センチ。67キロ。

 ◆戸塚優斗(とつか・ゆうと)2001年9月27日、横浜市出身。3歳からスノーボードを始め、小学3年からハーフパイプに取り組む。17年に全日本選手権で優勝。初出場の18年平昌五輪は11位で、22年北京五輪は10位だった。世界選手権は21年大会を制し、25年大会は銅メダル。神奈川・光明学園相模原高、日体大卒。ヨネックス所属。169センチ、64キロ。

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