青学大 史上初!2度目の3連覇 大会記録3分45秒更新 原監督「300%輝きました!」さえ渡ったタクト「さすがだなと」

 3連覇を果たし、3本指を立ててゴールする青学大のアンカー・折田(撮影・石井剣太郎)
 アンカーの折田を迎える原監督(奥中央)とチームメートら(代表撮影)
 3連覇を果たし、ポーズを決める原監督(代表撮影)
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 「箱根駅伝・復路」(3日、箱根町芦ノ湖駐車場~大手町)

 青学大が、前回打ち立てた記録を3分45秒も更新する10時間37分34秒の大会新記録で3年連続9度目の総合優勝を果たした。2度目の総合3連覇は史上初の快挙。優勝回数は駒大を抜いて、単独6位となった。往路首位から出て、復路も5時間19分26秒の新記録で2年ぶり9度目の制覇。原晋監督(58)が掲げた『輝け大作戦』は、東海道箱根路に記録ずくめの歴史を刻んだ。

 歓喜の声とともに、名将は9度、宙を舞った。史上初となる2度目の3連覇で、直近12大会で9度目の優勝。大会新記録の金字塔まで打ち立てた原監督は、悠々とトップでフィニッシュするアンカー・折田壮太(2年)を迎えると、輝く笑顔で喜ぶ選手たちとハイタッチを交わした。

 「素直にうれしい。就任22年。一年一年の積み重ね。こんなにも強かったのかと思えるくらいほれぼれ。300%輝きました!」

 16位から始まった箱根路。それでも「俺が青学を勝たせる」と全員が掲げ、1分1秒でも速く、ただ前を目指して走った。5位でタスキを受けた5区の黒田朝日(4年)は、次々と抜き去り首位でゴール。本番前、箱根駅伝をゴルフに例えていた指揮官は「黒田はアルバトロス」とたたえた。

 勝ちを確信したのは「9区に渡った時かな」と将。6区に抜てきされた石川浩輝(1年)は、初めての箱根ながら首位をキープした。8区塩出翔太(4年)は区間新記録をマークし、初出場の9区佐藤有一(4年)につないだ。折田は逃げ切ってゴール。監督は自身の采配に「さすがだなと思いますね」と、タクトはさえ渡った。

 「優勝確率0%」から始まったドラマだった。その中で、大勝利を挙げられた理由は一体感。『輝け大作戦』と称して臨み、チームの軸となった4年生、一人一人の輝きは欠かせなかった。

 エースで主将として、背中で引っ張ってきた黒田だけではなかった。指揮官は「走れなかったら、サポート役で一生懸命輝いてほしいという思いで指導している」と話す。マネジャーには4年生が4人。縁の下の力持ちとして陰で支えてくれるメンバーと一つになってつくり上げたチームは、箱根路で一番星のように輝きを放った。

 一昨年にリフォームされた寮での食事も勝因のひとつ。シェフはOBの鶴貝彪雅(ひょうが)さんが務め、監督の妻・美穂さんとともに朝晩の料理を提供している。指揮官は「結果的に、大きな故障が1年ない」と大会前のケガ人がチームの1割未満だったと強調。食事改革も強さを生む。

 「青学メソッドが確立され、学生が理解し、そして行動に移す。それを後輩に継承する。伝統がつながっている」。青学の強さには、確かな根拠がある。フレッシュグリーンのタスキは、4連覇へ望みをつなぐ。

 ◇原 晋(はら・すすむ)1967年3月8日、広島県三原市出身。世羅高から中京大に進学し、中国電力に入社。サラリーマン時代は省エネ空調機の売り上げで実績を重ねる「伝説の営業マン」だった。2004年に青学大の監督に就任。箱根駅伝は09年に33年ぶりの出場に導き、15年の初優勝から4連覇を含む9度のVに導いた。現在は青学大陸上部長距離ブロック監督、同大学の地球社会共生学部教授など多方面で活躍。2014年度にデイリースポーツ制定「ホワイトベア・スポーツ賞」を受賞した。

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