タイム差誤表示に帝京大・中野監督「ありえない」と苦笑い アンカー鎗田は「やばい」「人生で一番頑張った」 残り2・9キロ2秒差で11位転落の一報
「箱根駅伝・復路」(3日、箱根町芦ノ湖駐車場~大手町)
往路17位だった帝京大が驚異的な追い上げで、9位で3年連続シード権を獲得した。最終10区では鎗田大輝(4年)が“アクシデント”を乗り越え激走した。
9区終了時点で10位まで13秒差だった11位の帝京大のアンカー鎗田大輝(4年)が快走。13・3キロ地点で日大、中央学院大を抜き9位に浮上。日テレの速報サイトでは当初16・5キロ地点では2校に16秒差をつけてリードを広げ、18・1キロ地点ではさらに拡大し、27秒差に。その後も脚色は衰えてないようにみえたが、20・1キロ地点、ゴールまで残り2・9キロの馬場先門の通過では急転帝京大が11位に転落。10位の中央学院大と2秒差という表示が出た。監督車に乗る中野監督からも鎗田に「2秒負けている!お前にかかっている」とのゲキが飛び、中継解説の渡辺康幸氏も「まだ分からないですよ。2秒ですからね」と緊迫感を伝えていた。
鎗田はたすきを受けた際を「シード権まで10秒ほどと聞いていたので、やるしかない」とスタート。「4年生とカッコイイ姿を見せたい」と激走した。シード権へ安全圏かと思われたが、突然11位に“転落”した際を「そこまでは30秒勝ってるって情報が来てたので、もう大丈夫だろうと思ってたんですけど、急に『2秒負けている』と聞いた。『やばい』と思って、ラストスパートした。結局は40秒ほど勝っていたので、そこはよく分からなかったです」と語った。
最後のラストスパートを「あの1キロはそうですね…もう死ぬほど、もう人生で一番頑張った一キロだったです」と苦笑いで振り返った。
中野監督は「今まででシード取ることがこんなに疲れるとは。残念な9位だとは思っている。ただ、17位からのシードは今までたぶんないと思うので、本当にミラクル。よく学生がとってくれた。ほんとすごいね。学生の力ってすごいなとは思ってたんですけど、やってきたことはまちがってないと証明してくれた」と目を細めた。
大会後には日テレの表示について「どこかで10何秒は抜いたっていうのは情報入ったんですよ。で、20何秒まで差がついた。なんか日テレが嘘を言ったみたいで『なんか2秒差になったぞとか』って言われた。あれは『日テレの計算違いだ』と言われました。終わったら40秒も開いていた。ありえないでしょ」と苦笑いで話した。
“劣勢”と思って鎗田に指示を出す際を「混乱するよ。さっき20何秒空いていてよしっと思って、映像を見たらそんなに動いてないのに『2秒差』って聞いたらね。鎗田は本当にあのプレッシャーの中でよくやったなと思う」と語っていた。
SNSなどでは「絶対計測ミスだと思う。あり得ないもの」、「馬場先門では2秒差で負け、大手町では1分36秒差で勝ちってどういうこと?」などと声が上がっていた。大会終了後、番組速報サイトの記録は訂正され、馬場先門の時点で帝京大は9位のままで、11位の中央学院大には35秒差をつけていたことが明らかになった。サイトには「※一部データを修正しました」と表示された。




