炎鵬「しこ名に恥じないよう、誇りを持って」元白鵬さん弟子で唯一「鵬」残る、伊勢ケ浜親方には感謝「心遣いだと思う」

 壁を使って手首のストレッチを行う炎鵬
 幕下との申し合いに臨む炎鵬
 炎鵬(左端)、旭富士(左から2人目)の隣で、義ノ富士に声をかける伊勢ケ浜親方(同3人目)
3枚

 関取復帰を目指す炎鵬(31)が27日、東幕下11枚目で臨む初場所(来年1月11日初日、両国国技館)に向け、都内の伊勢ケ浜部屋で稽古を行った。元横綱の白鵬翔さんが師匠を務めた元宮城野部屋から同部屋に預かりとなった力士9人中、8人が改名したことに「このしこ名に恥じないよう、誇りを持って、大切にしていきたい」などと語った。

 幕内の伯桜鵬が伯乃富士、幕下の聖白鵬が寿乃富士、天照鵬が三重ノ富士に変わるなど、軒並み「鵬」の文字が消え、「富士」がついた。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱照ノ富士)は九州場所で打診したと言い「預かっている以上は自分の弟子。彼らに向ける気持ちは変わらないので、どうですか、と聞いたら皆受けてくれました。部屋のカラーもあるので、皆で一つの目標に向かって頑張る意味もある」と説明。炎鵬が唯一変わらなかったことは、本人の意志を尊重したという旨を語っていた。

 炎鵬はこの日、師匠から直接的なしこ名変更の打診はなかったと明かした。「それは心遣いだと思います。自分はしこ名(の件)は特に気にしてはない。一力士として、自分の相撲人生を全うできたらなと思いますね」と語った。

 首の大ケガから昨年名古屋場所、序ノ口から復帰。順調に勝ち越しを続け、今年夏場所には西幕下10枚目まで番付を戻したが負け越した。名古屋場所は途中休場で番付を落とした。それでも秋、九州と連続で勝ち越し、初場所は関取を狙える15枚目以内に再び戻した。

 この日の幕下上位の申し合いでは10番相撲を取り6勝4敗。今年を「なかなか思い通りにはいかない。まだ足りないところ、もっとやるべきことがあるんだろうなって思う」と振り返った。その上で初場所に向け「11枚目ということは、関取も見えるところではある。必ず自分の力でそこをこじ開けたい、掴み取りたいですね」と、関取復帰への決意を口にした。

 優勝45度を誇る大横綱白鵬の弟子で、現役では唯一しこ名に「鵬」を残す炎鵬。「鵬」への思い入れを問われると「それは胸の中に秘めてやっていきたい。大切に、丁寧に、しこ名に恥じないようにやっていきたいなというところですね」と答えていた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス