“ゆなすみ”がV2 今季世界5位&世界選手権銅メダル相当、昨年大会のりくりゅう超え215・30点に驚き「わーお!」森口が長岡持ち上げるパフォーマンスで歓喜 棄権の“りくりゅう”とともにミラノ五輪代表へ「背中を追いたい」
「フィギュアスケート・全日本選手権」(21日、国立代々木競技場)
ペアのフリーが行われ、長岡柚奈(20)、森口澄士(23)組=木下アカデミー=がともに自己ベストを大幅に上回るフリー142・39点、合計215・30点で2年ぶり2度目の優勝を飾った。ISU非公認大会のため参考記録ながら今季世界5位相当、3月の世界選手権では銅メダル相当の好スコア。ペアは五輪出場枠が2枠あり、ミラノ五輪代表入りが確実となっている。
今大会は公式練習のスロージャンプで長岡が転倒し、右膝を負傷。それでもSP、フリーとも安定した演技を披露した。大きなミスなく完遂。しっかりと代表に値するパフォーマンスをみせた。キスアンドクライで森口が長岡を抱き上げるパフォーマンスで観客を盛り上げた。
森口は「柚奈ちゃんと五輪代表に選考していただくのにふさわしい演技がしたいと話していた。まだ選考は出てないけど、自分たちの中では満足いく演技ができた」と胸を張り、長岡も「パーソナルベストを更新できたのは自信に繋がる」とうなずいた。昨年のりくりゅうの得点を超えたことを伝えられると森口は「えぇ!わーお」と驚き、「もっといい点数をだせるようにりくりゅう先輩の背中を追いたい」と、見据えた。
この日、SP首位で世界王者の三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)が、フリーを棄権した。前日のSPで三浦が左肩を脱臼するアクシデントに見舞われており、日本スケート連盟が「三浦璃来選手の左肩負傷のため」と発表した。昨季の世界選手権優勝、今季もGPファイナル制覇と実績面は抜けており、代表入りは確実となっている。





