紀平梨花が3年ぶり全日本「帰ってきたよって」アイスダンス“りかしん”で笑顔の帰還「葛藤した日々が無駄にならないように繋げていきたい」RD3位発進

 「フィギュアスケート・全日本選手権」(20日、国立代々木競技場)

 アイスダンスのリズムダンス(RD)が行われ、今季カップルを結成し、カップルとして全日本デビューとなった“りかしん”こと紀平梨花(23)=トヨタ自動車=、西山真瑚(23)=オリエンタルバイオ=組は、57・44点をマークし、3位につけた。デビュー戦だった11月全日本予選会の59・61点を上回ることはできなかったが、大きなミスなく演技を終えた。

 息の合ったツイズル、ステップをみせると、リフトもしっかりと決めきって、笑顔でフィニッシュ。見つめ合ってうなずき、抱擁を交わした。

 演技後、紀平は「こうやって全日本に帰ってこられて感慨深い。すごいたくさんの声援をくださって、すごく帰ってきたよっていう気持ちとこうしてまだこうやって応援してくださるんだと思えて、すごく嬉しかった」と笑顔で振り返った。「今まではすごい色んな葛藤があって、希望が見えないような日々を過ごしていた。やっと希望が見えたりとか、こうして目指すところに毎日を過ごせているのがものすごく嬉しい。たくさん悩んで、たくさん考えて、色々葛藤して過ごしてきた日々が無駄にならないような、そういった今後に繋げていきたいと思ってる。新しいスタートが切れてよかったです」と、うなずき、今後個人との兼ね合いについては「今はまだ怪我の状態も完治してない。今はアイスダンスに集中していきたいとは思ってる。この足の状態とかも考えながらですけど、今はアイスダンスだけやっています」と、語った。

 19、20年女子シングル2連覇の紀平は、3年ぶりの全日本の舞台。デビュー戦となった11月の予選会で日本連盟の国際大会派遣基準を満たせず、すでにミラノ・コルティナ五輪代表入りの可能性は消滅しているが、30年フランスアルプス五輪を見据える中で、新たな一歩を刻んだ。

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