京産大が8強 後半40分土壇場逆転!タイガー軍団・慶大に競り勝った 次戦・東海大戦へ伊藤主将「守備の修正を」
「ラグビー・全国大学選手権・3回戦、京産大40-36慶大」(14日、花園ラグビー場)
3回戦4試合が行われ、京産大(関西2位)は慶大(関東対抗戦5位)に40-36で競り勝ち、準々決勝に進んだ。前回準優勝の早大(関東対抗戦3位)は関東学院大(関東リーグ戦3位)に85-7で大勝。5連覇を目指す帝京大(関東対抗戦4位)は東洋大(関東リーグ戦2位)に29-14で逆転勝ちした。関学大(関西3位)は福岡工大(九州)を53-21で下した。20日の準々決勝からシード4校が登場。明大(関東対抗戦1位)は関学大、筑波大(関東対抗戦2位)は帝京大、天理大(関西1位)は早大、東海大(関東リーグ戦1位)は京産大と顔を合わせる。
試合終了ギリギリの一撃で、勝利をつかみ取った。3点を追う後半40分、土壇場でゴール前までつないだボールを、京産大のLO一柳尚斗(3年)が逆転トライ。「感覚はあったが、何が起きたか分からないくらいごちゃごちゃで。レフェリーの笛でようやく気づいた」と、もみくちゃの中で確実にボールを地面に着けた。地元の大歓声に、選手たちは両手を挙げ応えた。
OBでもある広瀬佳司監督は「残り10分くらいで苦しいなと思ったが、絶対巻き返してくれるだろうと信じていた。そこから少し上回ることができ、本当に選手に感謝している」とたたえた。
前半を終えて12点リード。しかし、後半3分にハイタックルの反則から慶大にPGを決められて流れを渡すと、立て続けに2トライを許すなど19-29まで差を広げられた。反撃に持ち込み33-29としたが、同37分にトライを許し33-34と再逆転された。
しかし、京産大は誰も諦めていなかった。「キックオフを獲得して敵陣で攻めれば、いいアタックができると確信があった」とFL伊藤森心(もりし)主将(4年)。関西大学リーグ最終戦は、全勝対決の天理大に敗れて2位。その悔しさを選手権にぶつけた。「小さなプレーが積み重なって最後スコアできた」と集中力を切らなかった。
準々決勝は東海大と対戦する。大学創設60周年で4強の壁打破へ、主将は「浮かれず集中して、守備を修正したい」とかぶとの緒を締めた。




