立命大が連覇 史上初関西対決で関学大圧倒 MVP・竹田剛が投げて走って5TD 兄・祐に続く甲子園星「きょうは100点」

 「アメフト・甲子園ボウル、立命大38-14関学大」(14日、甲子園球場)

 立命大(関西2位)が関学大(関西1位)との史上初の関西勢対決を38-14で制し、2年連続10度目の優勝を飾った。立命大の連覇は2002~04年の3年連続優勝以来。第1QにエースQB竹田剛(4年)のTDパスで先制。終始、優位に試合を進め、2年ぶりのV奪回を目指した関学大を寄せ付けなかった。5TDの攻撃陣を引っ張った竹田が甲子園ボウル最優秀選手賞を獲得。敢闘賞には関学大RB井上誉之(4年)が選ばれ、立命大K横井晃生(4年)が年間最優秀選手に贈られるミルズ杯に輝いた。

 歓喜のカウントダウンがゼロになると、立命大の選手は聖地にひっくり返って喜んだ。甲子園ボウル史上初の関西勢対決に快勝。リーグ戦では3-24で敗戦するなど、圧倒的に不利とみられた下馬評を覆し、エンジ色のユニホームが縦横無尽に暴れ回った。

 連覇の立役者はエースQBの竹田だ。第1Q開始2分、WR仙石へ15ヤードのTDパスを通して先制すると、同11分過ぎには自らエンドゾーンに飛び込み、リードを広げた。その後も攻撃の手を緩めず、第2QにはWR木下へ38ヤードTDパスを通し、第3Qにも再び自身のTDランで加点。投げて走って奮闘し「一本一本に集中しながらプレーしたことが結果につながった。きょうは100点をつけられます」と充実感に浸った。

 スタンドには兄で昨年のドラフト1位、DeNAの竹田祐投手が観戦に訪れていた。普段はほとんど連絡を取ることはないというが、兄の野球で努力する姿は幼い頃から目に焼き付けてきた。「地道に努力して成功してきた人。しっかりトレーニングして、体のケアを怠らないところなどは同じスポーツ選手として見習っている」と話す。

 兄はルーキーイヤーの今年4勝を挙げた。特に9月の甲子園での阪神戦で7回1失点の好投を見せ、4勝目を挙げたシーンは強烈に印象に残っているという。「兄が甲子園で勝って、自分も甲子園で勝つことができたことが良かったです」。昨年の甲子園ボウルでも3TDパスで勝利に貢献しているが「僕にとっては雲の上の人。あこがれの存在」という兄の目の前で勝てたことが何よりもうれしかった。

 卒業後も社会人でアメフットは続ける予定で、目標はNFLのペイトリオッツなどで7度のスーパーボウル制覇を成し遂げた伝説のQB、トム・ブレイディ。「どんな状況でもチームを勝たせるQBになりたい」。甲子園ボウル2連覇を置き土産に、新たなステージへと歩み出す。

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