豊昇龍 また綱Vスルリ 安青錦に4連敗「来場所リベンジだな」 初場所で反撃へ
「大相撲九州場所・千秋楽」(23日、福岡国際センター)
新関脇安青錦が12勝3敗で初優勝を飾った。ウクライナ出身で初。本割で大関琴桜を内無双で破り、横綱大の里の休場による不戦勝で勝ち星が並んだ横綱豊昇龍との優勝決定戦を送り投げで制した。
悔しさを押し殺すように、ゆっくりとした足取りで支度部屋に引き揚げてきた豊昇龍は風呂場に直行。付け人を通じて、「取材NG」を伝えてきた。
大の里の休場で不戦勝となり、優勝決定戦への進出が決まった。本割での勝利が必要な安青錦に対して、体力的に有利な立場だったが、送り投げに屈し、天を仰いだ。安青錦には14日目に一方的に押し出されており、初顔合わせから3連敗。優勝決定戦でも完敗して4連敗となった。横綱昇進後初の優勝は今回もお預けとなった。
着替えを終え、土俵で優勝インタビューを受ける安青錦を横目に、早々と会場出口に向かった。取材拒否を伝えていたが、歩きながら「来場所リベンジだな」と誰に言い聞かせるでもなく、自ら言葉を発した。
本割なしに、いきなり決定戦だったことへの難しさを問われると「どうだろう」と答えた。そして「まあ悔しいしかない。同じ相手にこれ以上は嫌だな」と続けて、迎えの車に乗り込んだ。横綱のプライドに懸けて、初場所は反撃に出る。





