駒大 歴代最多17回目V エース格・伊藤が区間新で大貢献「役割果たせた」 正月の大舞台へ藤田監督「総合力で勝ちにいく」

 「全日本大学駅伝」(2日、熱田神宮~伊勢神宮=8区間106・8キロ)

 駒大が5時間6分53秒で2年ぶりに制し、歴代最多だった優勝回数を17度に更新した。5区の伊藤蒼唯(4年)が区間新記録の走りでトップに立ち、7区を走ったケガ明けのエース・佐藤圭汰(4年)も首位をキープした。前回12位の中大が2分1秒差の2位に続き、箱根駅伝2連覇の青学大が3位。前回大会覇者で10月の出雲全日本大学選抜駅伝を制した国学院大は4位に終わり、三大駅伝2連勝を逃した。

 藤色のタスキを揺らしながら、チーム駒沢がぶっちぎりで伊勢路をかけ抜けた。2年ぶり17度目の優勝。藤田監督は「自分たちがやりたかったレースができた。箱根にはつながったんじゃないかなと思う」と力強く語った。

 指揮官が「エース格の伊藤をストロングポイントに」と、5区に置いた中心の一人が期待に応えた。区間2位の選手に1分25秒差をつける区間新で4位から1位まで一気に押し上げた。伊藤は「つなぎの5区ではなく攻めの5区と言われた。役割が果たせた」と振り返った。

 帰ってきたエースもチームを引っ張った。恥骨の疲労骨折のため戦列を離れていた佐藤がエース区間の7区で復帰。区間賞とはならず「個人の走りは良くなかった」と悔しさものぞかせたが、首位はキープし「1位で前に渡せた。最低限の仕事はできた」とうなずいた。

 正月の大舞台まで2カ月。藤田監督は「箱根駅伝はまだ別物。まだ寮に非常に力のある選手も残っている。総合力で勝ちにいきたい」と力を込めた。

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