箱根王者・青学大は意地の3位 原監督、箱根へ「形は作れた」「箱根は勝ちます」7年ぶりVならずも表彰台死守 エース黒田朝日が激走区間新で一時2位浮上

 「全日本大学駅伝」(2日、熱田神宮~伊勢神宮=8区間106・8キロ)

 大学三大駅伝の第2戦が行われ、箱根駅伝王者の青学大は3位に終わり、7年ぶり3度目の優勝はならなかった。優勝の駒大とは2分35秒差だった。初戦出雲駅伝7位から巻き返しに成功した。

 原監督はレース後「エースがエースの走りをしてくれたので、形は作れましたけど、黒田朝日に渡る前が駅伝をしてない。そこが箱根へ課題が残った。出雲の大惨敗から形は作れた。箱根に向けてレベルアップできる。箱根は私ども勝ちますよ」と総括した。

 前日会見で「朝日にかける大作戦」を掲げた原監督は「各区間取りこぼしのない走りをしていきたい。(7区の)黒田朝日に渡った時に先頭もしくは30秒以内で争っていけば、優勝争いにも絡んでくる」と見据えていたが、誤算の展開となった。当日変更で投入された1区の椙山一颯(1年)は終盤まで先頭争いを繰り広げたが、最後のスパート合戦についていけず、8秒差の11位で2区へ。2区の荒巻朋熙(4年)は追い上げる流れを作れず、ジワジワと先頭集団から離されていき、首位中大と52秒差の10位。区間でも10位の走りとなった。

 3区の宇田川瞬矢(4年)はジワジワと順位を上げていき、8位まで浮上したが、首位駒大との差は1分5秒差に拡大。区間7位の走りだった。

 4区の塩出翔太(4年)は序盤飛ばしたが、その後、先頭からの差は開いていった。区間7位の走りで、8位で後半戦へ入った。

 駒大、国学院大、中大がし烈な争いを繰り広げる中、5区に起用した三大駅伝初出場の佐藤有一(4年)も流れは変えられず、2分54秒差に拡大した。6区飯田翔大(2年)が区間賞の走りで順位を2つ上げて5位に浮上。首位駒大と2分52秒差で、エースの黒田朝日(4年)にタスキが渡った。黒田は8キロ過ぎに帝京大をとらえて4位に浮上すると、後半一気にギアを上げて、国学院、中大をとらえて2位に浮上。区間記録の激走で首位との差を1分近く縮めて1分55秒差に迫った。

 当日変更でアンカーを任された小河原陽琉(2年)は中盤までに中大に抜かれた。国学院大にも抜かれ、一時4位に順位を落としたが、最後に抜き返して表彰台を死守した。

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