豊昇龍 九州グルメで綱初V目指す すでに博多ラーメン堪能「あとはカキ」 両横綱で場所盛り上げる
「大相撲九州場所」(11月9日初日、福岡国際センター)
横綱豊昇龍(26)=立浪=が28日、福岡市役所と福岡県庁を横綱大の里(二所ノ関)、九州場所担当部長の浅香山親方(元大関魁皇)と表敬訪問。持ち味の愛想の良さで雰囲気を盛り上げた。“福岡グルメ”への愛着を示し、好物パワーで新弟子検査を受けた思い出の場所で通算3度目、横綱昇進後初優勝を誓った。
人懐っこい笑顔が、硬い雰囲気の県庁を和ませた。豊昇龍は「おととい福岡に着いて、速攻で博多ラーメンを食べに行きました」と福岡グルメの定番を攻略したことを明かし、上田哲子副知事らを笑顔にした。
出席者から博多ラーメンに負けじと、久留米ラーメンも名物だと知らされると、豊昇龍は「おいしいんですか」と興味津々。部屋の宿舎は福岡・糸島市にあり「糸島のかきが大好きなんです」と、今が旬の名物も挙げた。大の里も「クエが入ったちゃんこは九州だけなので楽しみ」と、雰囲気をさらに盛り上げた。
力士の本分も忘れてはいない。秋場所は優勝決定戦で激突した両横綱。優勝した大の里が「すごく盛り上がった」と言えば、豊昇龍も「そうですね」と呼応。大の里は「初日に間に合うよう最善の準備をして、15日間頑張りたい」と語った。
秋場所は優勝を逃した豊昇龍だが、全日本力士選士権、ロンドン公演ともに最後の一番で大の里を倒して優勝。今回の訪問も、大の里に気後れする場面はなかった。
九州場所では横綱初優勝を目指す。「1年最後の場所で、横綱としては初めて。福岡の皆さんが喜ぶよう、自分の力を出し切りたい」とキッパリ。新弟子検査を受けた九州で「九州の食べ物が本当にうまいので、1年待っていました。もうラーメンは食べたので、あとはカキ」と和やかに締めくくった。





