元小結・遠藤 現役引退を決意 年寄「北陣」襲名、追手風部屋で後進の指導へ
大相撲の人気力士で元小結の遠藤(35)=本名遠藤聖大、石川県出身、追手風=が現役引退を決意したことが27日、関係者の話で分かった。最近は両膝の手術を受けて2場所連続全休。九州場所(11月9日初日・福岡国際センター)は2013年名古屋場所から守っていた関取の座を失い、東幕下3枚目に転落していた。
今後は年寄「北陣」を襲名し、追手風部屋で後進の指導に当たる見込み。関係者によると、日本相撲協会は近く引退を発表するという。最後の土俵は東前頭11枚目だった5月の夏場所で9勝6敗と勝ち越していた。
端正な顔立ちと正攻法の取り口でデビュー間もない時期から大きな脚光を浴び、テレビCMにも登場。不祥事で低迷していた大相撲人気復活の立役者となった。
日大4年でアマチュア横綱に輝き、13年春場所に幕下10枚目格付け出しで初土俵を踏んだ。差し身のうまさと出し投げには切れ味があり、18年夏場所で新小結に昇進した。両膝を中心に数々のけがに苦しみながら、幕内在位69場所で三賞を6度受賞。金星7個を獲得し、三役を通算5場所務めた。
◇遠藤(えんどう) 本名・遠藤聖大(しょうた)。1990年10月19日、石川県穴水町出身。金沢学院東高(現金沢学院大付高)から日大に進み、4年時にアマチュア横綱に輝いた。13年春場所に幕下10枚目格付け出しで初土俵。同年秋場所新入幕。18年夏場所新小結。殊勲賞1回、敢闘賞1回、技能賞4回。得意は突き、押し、左四つ、寄り。184センチ、144キロ。





