尊富士と遠藤が休場、142年続く青森出身幕内力士途絶える危機、遠藤は12年守る関取から転落も【大相撲秋場所】
「大相撲秋場所」(14日初日、両国国技館)
日本相撲協会は12日、東京・両国国技館で取組編成会議を行い、初日と2日目の取組を決めた。
横綱2場所目で初めて東に座った大の里(二所ノ関)は初日に新小結安青錦(安冶川)、2日目には先場所で昭和以降最年長となる金星を配給した平幕で40歳の玉鷲(片男波)と対戦する。西横綱の豊昇龍(立浪)は初日に玉鷲、2日目に小結高安(田子ノ浦)との対戦が組まれた。
夏場所で12勝、名古屋場所で10勝、直近2場所で22勝を挙げ、大関取りに挑む関脇若隆景(荒汐)は初日に伯桜鵬(伊勢ケ浜)、2日目に王鵬(大嶽)と対戦する。大関琴桜(佐渡ケ嶽)は初日に阿炎(錣山)、2日目に伯桜鵬と対戦する。
十両以上の休場は東前頭12枚目の尊富士(伊勢ケ浜部屋)と東十両3枚目の遠藤(追手風)。
尊富士は全休なら、十両への番付降下は必至。1883年から続く、青森出身幕内力士が途絶える可能性が出てきた。他の青森出身関取では西十両3枚目の錦富士、東十両12枚目の宝富士がいる。
尊富士は「右上腕二頭筋腱(けん)断裂で2カ月の安静加療必要」の診断書を提出し、名古屋場所13日目から休場。夏巡業も全休だった。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱照ノ富士)は8月末に尊富士が右腕の手術を受けたことを明かし「万全に治したい」と、無理はさせない意向を示していた。
また、34歳の遠藤は全休なら幕下への降下が必至。日大から2013年春場所で幕下10枚目格付け出しデビューし、同年名古屋場所で新十両。以降、今場所まで73場所連続で関取の地位を守ってきた。
遠藤は「右膝前十字靱帯損傷、内側側副靱帯損傷、内側半月板損傷、外側半月板損傷、変形性膝関節症」で7月10日に手術を受け、名古屋場所を全休。8月に協会の健康診断を受けた際、右膝の状態について「リハビリを頑張っています」と話していた。




